高齢者が困っていることとは？解決するための方法も詳しく解説！

「高齢者が困っていることはなに？」

「高齢者が困っていることを解決する方法が知りたい！」

本記事を読んでいる方の中には、上記のような悩みを抱えている方も多いでしょう。

歳を取るにつれて身体能力や認知機能など、さまざまな機能が低下していきます。

そのため、以前は気にすることなく行っていた活動が思うようにできなくなり、困りごとが多くなっているという高齢者の方も少なくありません。

本記事では、高齢者が実際に困っていることを7種類紹介していきます。

また、高齢者が困っていることを解決する方法についても詳しく紹介しているので、実践できるものから対策を進めていきましょう。

高齢者が困っていること7選

「平成29年高齢者の健康に関する調査（全体版）」によると、入浴・着替え・少し重い物の持ち運び・家事・数百メートルくらい歩くなどの行動が、高齢者にとって難しいことが分かっています。

これらの活動は、高齢者のうち2割以上の方が「介助があればできる」と回答しています。

上記の活動を含め、高齢者が困っていることは以下の7つです。

• 日常生活における家事
• 少し重い物の持ち運び
• 入浴や着替え
• 立ったり座ったりする動作・階段の上り下り
• コミュニケーション量の減少
• 睡眠時間の確保
• テレビや読書が楽しめない

それぞれを詳しく解説していくので、高齢者が困っていることを理解して、手助けをする際の参考にしてください。

高齢者が困っていること①日常生活における家事

高齢者が困っていることの1つ目は、日常生活における家事です。

日常生活を送るうえで、掃除をしたり、洗濯をしたりすることは欠かせません。

頻繁に行う家事も、身体機能や認知機能の低下によって、困難に感じる方も増加します。

たとえば高齢者になると、料理をすることが難しくなる場合があります。

包丁を使った細かな作業ができなくなるなど、料理のレパートリーが減少して、料理を作る作業への意欲が低下することも少なくありません。

また、誤って手を切ってしまう恐れがあるなど、料理をするだけでもさまざまな問題が発生します。

高齢者が困っていること②少し重い物の持ち運び

高齢者が困っていることの2つ目は、少し重い物の持ち運びです。

高齢者は、運動量・食欲の減少から、筋肉量の減少につながるケースも少なくありません。

筋肉量が減少している高齢者は、ゴミ出しをしたり、少し重い買い物袋を持ち運んだりすることが難しくなってしまいます。

これにより、外出の頻度が減少して、ひきこもりがちになるリスクも否定できません。

また、室内の家具を動かすなどの行動に困っている方も多くいます。

家具を動かせないことで、掃除を面倒に感じてしまい、家事をする機会が減少するケースも考えられます。

高齢者が困っていること③入浴や着替え

高齢者が困っていることの3つ目は、入浴や着替えです。

入浴や着替えは、高齢者のうち2割以上が介助を必要としており、高齢者が困っていることの中でも悩みが多い活動の1つです。

歳を取ることで体の柔軟性が失われてしまい、体を洗ったり服を着替えたりできない高齢者も少なくありません。

また、高齢者が入浴をする際には、足を滑らせて転倒してしまうリスクもあります。

可能な限り介助サービスなどを利用して、高齢者が転倒するリスクを低減しておくことが大切です。

高齢者が困っていること④立ったり座ったりする動作・階段の上り下り

高齢者が困っていることの4つ目は、立ったり座ったりする動作です。

高齢者は、関節痛を感じたり、筋力が低下していたりすることが多いです。

そのため、ベッドから起き上がったり、椅子から立ち上がったりする動作が苦手な高齢者も少なくありません。

トイレを使用する際にも、立ったり座ったりする動作が必要になるため、しっかりと対策をしておく必要があります。

また、階段の上り下りに困っている高齢者の方も多いです。

階段の上り下りが難しくなると、日常生活に支障をきたす場合もあるため、階段には手すりを付けるなどの工夫をおすすめします。

高齢者が困っていること⑤コミュニケーション量の減少

高齢者が困っていることの5つ目は、コミュニケーション量の減少です。

特に、高齢者の一人暮らしになると、コミュニケーションを取る機会が大幅に減りがちです。

さらに、高齢者の友人やパートナーが亡くなるケースも増えるため、かなり孤独を感じやすい環境にあります。

積極的にコミュニケーションを取れる機会を準備しておくことが大切です。

また、近年では高齢者の孤食も問題になっており、コミュニケーション量の減少は改善が必要なポイントです。

高齢者の孤食については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

高齢者が困っていること⑥睡眠時間の確保

高齢者が困っていることの6つ目は、睡眠時間の確保です。

年齢を重ねるごとに、睡眠の質が低下していきます。

夜中にトイレに行きたくなって目が覚めたり、浅い眠りばかりになってしまったりするなど、さまざまな原因があります。

睡眠の質が低下することにより、日中に眠気が出てきたり、起きてからも疲れが取れなかったりするケースも多いです。

そのため、日中に寝てばかりいる時間が増えてしまい、活動量の減少につながります。

高齢者が寝てばかりいる原因や対処方法については、以下の記事を参考にしてください。

高齢者が困っていること⑦テレビや読書が楽しめない

高齢者が困っていることの7つ目は、テレビや読書が楽しめないことです。

高齢者は、視力や聴力が低下しているため、テレビの音が聞き取りづらかったり、本や新聞の文字が読めなかったりするケースもあります。

また、音が聞こえないからといって、テレビの音量を上げると「近所迷惑になるのではないか」と不安になる高齢者もいます。

老眼鏡などを使用したり、イヤホンをプレゼントしてあげたりすることで、問題が解決する場合もあるので試してみましょう。

高齢者が困っていることを解決する方法6選

高齢者が困っていることを解決する方法として、以下の6つを紹介します。

• 家具の買い替え
• 掃除や家事の代行サービスの利用
• 家電の買い替え
• 配食サービスの利用
• 地域のコミュニティ活動の参加
• 日常生活に運動を取り入れ

本記事で紹介した「高齢者が困っていること」を解決するための方法を、具体的に解説していくので参考にしてください。

家具の買い替え

高齢者が困っていることを解決するためには、家具の買い替えを検討することがおすすめです。

高齢者は、立ったり座ったりする動作に困っていることが多くあります。

そのため、日常的な動作を少しでも楽にするために、家具を変えてみましょう。

たとえば、立ったり座ったりする動作が楽になるように、高さのある椅子に変えて上下運動の範囲を小さくする方法があります。

そのほかにも、リクライニング機能がついたベッドに変更することで、高齢者一人でも起き上がりやすくなるのでおすすめです。

掃除や家事の代行サービスの利用

高齢者は、掃除や家事などに困っていることも多いため、代行サービスを利用してみるのもおすすめです。

床や窓を拭いたり、高い場所を掃除したりする場合は、高齢者が転倒や怪我をするリスクが高くなります。

また、重い物の持ち運びが苦手な高齢者の代わりに、ゴミを出してもらうこともできるため、困難に感じる作業は代行サービスに任せることも検討してみましょう。

居住スペースを清潔な状態に保っておくことで、高齢者のQOL（生活の質）も高まるといえます。

1時間あたり数千円で利用できるため、週に1～2回など定期的に代行サービスを利用してみるとよいでしょう。

家電の買い替え

高齢者が困っていることを解決するために、家電の買い替えを検討してみましょう。

たとえば、高齢者が自分で料理をする場合は、食洗器を購入して洗い物の負担を軽減できます。

そのほか、洗濯機を乾燥機付きのものに変えれば洗濯物を干す手間が省けるため、高齢者一人でできる家事の範囲を増やせます。

掃除ロボットを購入すれば床の掃除の手間が省けるため、室内を清潔に維持できるなど、高齢者の生活の質を高める方法として、家電の買い替えが有効です。

また、本や新聞などの文字が読みづらいと困っている高齢者の場合は、照明の変更をするなどの対策もあります。

照明器具の交換を考えている方は、高齢者の見守り機能がついている当社の「ハローライト」を検討してみてはいかがでしょうか。

配食サービスの利用

配食サービスとは、栄養バランスが整った弁当を配達してもらえるサービスです。

高齢者は足腰が弱くなるため、買い物に行くことが難しかったり、重たい買い物袋を持つことが困難になっていたりします。

また、料理を作ることを面倒に感じている場合もあるため、配食サービスで栄養バランスが整った食事を摂るのを検討してみましょう。

そのほか、自治体で配食サービスを実施している場合もあります。

たとえば、大阪市の「生活支援型食事サービス」では、配食サービスとともに安否確認を行っており、利用料金の負担を軽減できます。

各自治体によって細かな要件は異なるため、お住いの地区で確認しておきましょう。

地域のコミュニティ活動の参加

高齢者が困っていることを解決するためには、地域コミュニティ活動への参加が効果的です。

地域のコミュニティには、以下のようにさまざまな種類があります。

• スポーツや健康のコミュニティ
• 趣味のコミュニティ
• 地域行事関連のコミュニティ
• デイサービスなどのコミュニティ

高齢者がコミュニティに参加すると、コミュニケーションを取る機会が増えて、生きがいを感じることにもつながります。

定期的に人とつながりを持つことで認知機能の低下を抑えられたり、運動をするコミュニティで身体機能の維持をしたりする効果が期待できます。

高齢者の生きがいについては、以下の記事も参考にしてください。

日常生活に運動を取り入れ

高齢者が困っていることを解決するために、日常生活に運動を取り入れるのもおすすめです。

運動を取り入れると、筋力を維持できるため、高齢者が一人でできる行動が増えます。

また、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」によると、運動で死亡率・転倒・骨折が減少して、認知機能の低下を予防する効果もあることが分かっています。

ウォーキング程度の運動からでも良いので、日常的に運動をする習慣をつけておくことがおすすめです。

高齢者が困っていることを知って少しずつ対策をしよう！

本記事では、高齢者が困っていることや、困りごとを解決するための方法について詳しく解説しました。

高齢者は、身体機能や認知機能の低下により、日常生活で困っていることが増えていきます。

早期に対策を始めておけば、高齢者が日常生活を快適に過ごせるようになるため、本記事で紹介した解決方法を実践してみましょう。