「高齢者の孤食ってなに?」
「高齢者の孤食を対策する方法はある?」
上記のような疑問を持っている方も多いでしょう。
高齢者が一人で食事をすること(孤食)は、生活の質を大きく下げる原因になる恐れがあります。
身体面でも精神面でも健康に過ごすために、高齢者の孤食対策は重要です。
本記事では、高齢者の孤食の原因や問題点、対策するための方法まで詳しく解説します。
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高齢者の孤食とは?
孤食とは、名前の通り「一人で食事をすること」を意味しています。
家族と同居している場合でも、一人で食事をしていれば孤食に該当します。
特に高齢者の一人暮らしでは、孤食の傾向が高まっています。
もちろん一人の食事が好きな方もいますが、意図せず孤食に陥る高齢者も少なくありません。
高齢者の孤食は増加傾向にある
高齢者の孤食は、近年増加傾向にあります。
農林水産省の一日の全ての食事を一人で食べている「孤食」の状況によると、2011年の調査では週の半分以上一人で食事をしている方が10.2%でした。
2017年には、15.3%が孤食であるという結果が出ています。
6年間で週の半分以上が孤食の方が、5.1%も増加しているのが現状です。
また、孤食に対する感想の調査も行っており、一人で食べたくないが「食事の時間や場所が合わない」という方が35.5%。
「一緒に食べる人がいない」と回答している方が31.1%です。
孤食をしている方の中には、望まない孤食をしている方が多いと分かります。
高齢者の孤食が増加している原因2つ
高齢者の孤食が増加している原因として、以下の2つがあげられます。
- 単独世帯・夫婦のみの世帯・ひとり親世帯が増えているから
- 高齢者が増えているから
少子高齢化が進む日本は、高齢者が孤食になりやすい環境にあります。
それぞれの原因を見ていきましょう。
単独世帯・夫婦のみの世帯・ひとり親世帯が増えているから
単独世帯・夫婦のみの世帯・ひとり親世帯は、近年増加傾向にあります。
以前は、3世帯が一緒に暮らしているケースも多くありましたが、現在は核家族化が進行しています。
厚生労働省の世帯数と世帯人員の状況によると、単独世帯・夫婦のみの世帯・ひとり親世帯の構成割合の推移は、以下の通りです。
調査年 | 単独世帯 | 夫婦のみの世帯 | ひとり親と未婚の子のみの世帯 |
---|---|---|---|
1986年 | 18.2% | 14.4% | 5.1% |
2001年 | 24.1% | 20.6% | 5.7% |
2019年 | 28.8% | 24.4% | 7.0% |
2022年 | 32.9% | 24.5% | 6.8% |
特に単独世帯の増加が著しく、1986年から2022年までに約1.8倍増加しています。
単独世帯になると、必然的に孤食に繋がってしまいます。
また、夫婦のみの世帯でも、どちらか一方が外出していたり、働いていたりする場合は、孤食になる傾向が高いです。
高齢者のひとり親と未婚の子のみの世帯でも、未婚の子が働きに出ていれば、高齢者のひとり親が孤食になりやすいです。
単独世帯が増加しているため、高齢者の一人暮らしによるリスクを気にしている方も多いでしょう。
高齢者の一人暮らしによる孤食以外のリスクが知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
高齢者が増えているから
高齢者が増えることに比例して、高齢者の孤食も増加します。
厚生労働省の令和4年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況(令和5年版高齢社会白書)によると、65歳以上の高齢者の割合の推移は、以下の通りです。
調査年 | 高齢化率 |
---|---|
1950年 | 4.9% |
1980年 | 9.1% |
2010年 | 23.0% |
2022年 | 29.0% |
1950年から2022年で高齢化率が約6倍に上がっており、高齢者の割合が増加していることが分かります。
高齢者の増加と生活様式の変化の相乗効果で、高齢者の孤食も増えることが予想されます。
高齢者の孤食が引き起こす問題3つ
高齢者の孤食が引き起こす問題として、以下の3つがあげられます。
- 栄養不足に陥る可能性がある
- 食事の量が減る
- 孤独を感じる
それぞれの問題点を詳しく解説していくので、高齢者の孤食対策の重要性を理解しておきましょう。
栄養不足に陥る可能性がある
高齢者の孤食により、栄養不足に陥る可能性が考えられます。
一人だけで食事をする場合は、栄養バランスに気を遣わず、手軽に食べられるものを選びがちです。
さらに、自分の好きなものばかりを食べる傾向が強くなるため、より栄養バランスが乱れてしまいます。
国立長寿医療研究センターの「在宅療養患者の摂食状況・栄養状態の把握に関する調査研究報告書」によると、在宅療養患者のうち、約7割が栄養状態に問題を抱えています。
高齢者は栄養不足に陥る可能性が高いため、注意が必要です。
また同じ調査では、栄養状態が悪いほど、誤嚥性肺炎を患っている可能性が高いという結果も出ています。
栄養不足によって、高齢者の生活に悪影響が生じやすいため、孤食の改善は重要であるといえます。
食事の量が減る
高齢者の孤食は、食事量の減少につながるリスクもあります。
家族や友人と食事をする場合は、楽しく美味しく食べることができますが、孤食の場合は食事を楽しむ相手がいません。
また、孤食を好む高齢者の方でも、身体能力の低下に伴い、嚥下・消化・咀嚼の機能が衰えていきます。
身体能力の低下により、食事をすることに疲れてしまい、食事の量が減少するケースも少なくありません。
食事の量が減少すれば、栄養が不足して身体活動量が減り、さらに食欲が無くなるという悪循環に陥る恐れもあります。
孤独を感じる
高齢者の孤食が引き起こす問題として、孤独を感じる点もあげられます。
農林水産省の「一日の全ての食事を一人で食べている孤食の状況」にもあったように、孤食の方は一人で食べたくないと回答している方が多くいます。
孤独を感じることにより、QOL(生活の質)の低下やうつ病などの精神疾患につながる可能性も否定できません。
また、食事の際にコミュニケーションが減少することにより、認知機能の低下や認知症になる恐れもあります。
孤食を避けて、他者とのコミュニケーションを取ることで、高齢者の認知機能の低下や孤独を感じる機会を減少させられます。
日々の孤食が続いてしまうと最悪の場合、孤独死につながる可能性も考えられます。
孤独死について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
高齢者の孤食を防ぐための対策方法3つ
高齢者の孤食には、栄養不足・食事量の減少・孤独感などの問題点がありました。
孤食から悪循環が始まり、高齢者の生活の質が低下していくリスクもあるため、対策をすることが大切です。
高齢者の孤食を防ぐための工夫として、以下の3つの方法を紹介します。
- 料理教室に通ってみる
- デイサービスを活用する
- オンラインで家族と食事をする
それぞれの対策方法を詳しく解説していくので、高齢者の孤食を防ぐための参考にしてください。
料理教室に通ってみる
高齢者の孤食を対策するには、料理教室に通うことがおすすめです。
料理教室に通うことで、コミュニケーションが生まれるため、孤独感を紛らわせることができます。
また、自分たちで作った料理を食べることで、栄養バランスを整えるためにも役立ちます。
大勢で食事をする楽しみを知ることができるため、食欲の増進も可能です。
さらに、料理教室で学んだレシピを自宅で実践すれば、栄養バランスの取れた食事を摂取する習慣が身につきます。
孤食に悩む高齢者の方は、料理教室に通ってみましょう。
デイサービスを活用する
高齢者の孤食対策として、デイサービスを活用するのもおすすめです。
デイサービスでは、同年代の方と関わる機会も増えるため、会話をして社会的つながりを感じられます。
食事をする場合も、デイサービスのスタッフや利用者とともにご飯を食べられるため、孤食を避けられます。
また、デイサービスは、栄養士が考えた食事が提供されるケースが多いです。
そのため、栄養バランスの面でも得られるメリットが大きく、高齢者の孤食対策に効果的な方法です。
高齢者の孤食対策や身体機能の維持、孤独感の解消などを目的として、デイサービスを利用してみましょう。
オンラインで家族と食事をする
高齢者の孤食の対策として、オンラインで家族と食事をする方法もおすすめです。
特に、高齢者の方が家族と離れて住んでいる場合は、オンラインでの食事が効果的です。
一人で黙々と食事をするよりも、オンラインで会話をしながら食事をする方が美味しく感じることができます。
実際に、名古屋大学の研究結果によると、人を見るよりも人の声を聞くことで食事がおいしいと感じ、食事量も増えることがわかっています。
ビデオ通話を使ってリアルタイムで話しながら食事をする方法がおすすめですが、難しい場合は音声通話だけでも利用してみましょう。
高齢者の孤食を防いで健康的な生活を送ろう!
本記事では、高齢者の孤食について解説しました。
高齢者の孤食は、単独世帯や高齢者の増加に伴って増えています。
栄養不足・食事量の減少・孤独感など、高齢者の孤食は生活の質を下げる原因になるため、本記事で紹介した内容を参考にしつつ、孤食を対策しましょう。
また、高齢者のみの世帯は、孤食に対する心配だけではなく、安否確認を気にかけている方も多いのではないでしょうか。
栄養状態に問題がない場合でも、高齢者の身体機能の低下は進んでいきます。
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