「1人暮らしの親が心配」
「孤独死にならないための対策や予防方法が知りたい」
1人暮らしをしている高齢者が身近にいる方は、上記のような不安を持った方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、孤独死の現状や問題を解説し、加えて対策や予防方法まで紹介します。本記事を読むことで、1人暮らしの親の老後を安心して見守れるようになります。ぜひ最後まで読んでくださいね。
独居老人数増加に伴い孤独死が社会問題化|現状を整理
現在、日本では人口全体の高齢化が進み、65歳以上の高齢者が年々増え続けているのが現状となってます。また、それに伴って独居老人(1人暮らしの高齢者)の数も増えてきており、社会問題化しています。
では、現在の独居老人の孤独死の数や推移はどのくらいなのでしょうか。
独居老人(1人暮らしの高齢者)はどれくらいいる?
総務省の調査によると、2020年の高齢者数は3,603万人となっており、全体の高齢化率は28.7%と、約4人以上に1人が高齢者というのが現状です。
そして、高齢化が進むにつれて、独居老人の数も男女共に増え続けており、その数は男性約231万人、女性約441万人となっています。
今後もその数は増加すると予想され、2040年には男性約356万人、女性約540万人になると言われています。
孤独死(孤立死)の数の推移
独居老人が増えるように、孤独死の数も増加傾向にあります。
東京都監察医務院が調査したデータによると、東京都内23区の独居老人で亡くなった方の数は、2015年で男性1,973人、高齢女性1,143人となっています。そして、2020年では、男性2,702人で、女性1,505人が1人で亡くなられているのです。
このデータからもわかるように、その数は5年で約1,000人増加しており、東京都23区だけでも1年間に約4,700人が1人で亡くなられています。
以上のことから、独居老人の増加と同時に、孤独死の方も増加し、それが社会問題化していることが見えてきます。
孤独死が増える原因とは?
なぜ孤独死は増加傾向にあるのでしょうか?
その原因は、以下の3つと言われています。
- コミュニケーション頻度の減少
- 核家族化の進行
- 経済力不足
それぞれ詳しく解説していきます。
コミュニケーション頻度の減少
1つ目がコミュニケーション頻度の減少です。
内閣府のデータによると、1人暮らしの高齢者のコミュニケーション頻度は、電話やEメールを含めると、「2、3日に1回」が最も多くなっています。次いで「1週間に1回未満」というのが現状です。
これにより、1日の中で一度も人と会話しない日が、1年の中で半分以上ある方が多数いることがわかります。同時に、1日の中で誰とも会わない日も多くなるため、孤独死に繋がっていることもわかります。
核家族化の進行
核家族化の進行も原因の1つです。
現在、日本では核家族化が進行しており、2、3世帯で生活される方が少なくなってきています。
そのため、たとえ夫婦で生活していても、妻(夫)に先立たれたり、離婚したりすることで、独居になる方も増加しているのです。そして、独居になることで、栄養面や衛生面が悪化し、孤独死に繋がってしまいます。
特に男性は、食事や掃除などの家事が苦手であったり、女性よりもコミュニケーションが苦手という方が多く、孤独死に繋がる傾向が高くなっています。
経済力不足
原因の3つ目が経済力不足です。
東洋大学の2018年の論文によると、独居老人の貧困率は23.1%であると記載されています。つまり、高齢者の4人に1人が経済力不足となっているということです。
施設への入居や定期的な通院、健康的な食生活は、多少なりの経済力が必要です。しかし、経済力不足により、施設にも入れず、社会からも孤立しやすくなり、誰とも関わらなくなってしまいます。
そして、1人で生活する時間も多くなり、孤独死に繋がってしまうというわけです。
孤独死によって発生する問題|なぜ対策が必要なのか?
孤独死によって発生する問題は、主に金銭面や周囲に迷惑をかけてしまうことです。
賃貸で孤独死があった場合、相続人がその後の費用を負担することが原則です。かかる費用の中でも、「特殊清掃」の費用は、数万円〜数十万円掛かると言われています。状況によっては、100万円以上かかる場合もあるほどです。
また、借主が残したものを処理する必要がある場合は、さらに費用がかさんでしまいます。
もし、相続人がいない場合は、賃貸管理者が費用を負担しなければなりません。そして、孤独死のあった部屋は事故物件として扱われるため、賃貸管理者は賃料の値下げといった対策が必要です。
また、亡くなった方の発見が遅れてしまうと、悪臭や害虫の発生に繋がり、周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
このことから、相続人、もしくは賃貸管理者の負担が大きくなるため、孤独死に対する対策が必要なことがわかります。
孤独死に対する対策方法
孤独死に対する対策方法は、身内と一緒に暮らすのが1番の対策と言えるでしょう。とはいっても、現代ではそれが叶わない方も多くないというのが現状です。
では、孤独死に対する対策方法はどういったことがあるのでしょうか。
見守りサービスを利用する
孤独死に対する対策として、見守りサービスを利用する方法があります。
見守りサービスとは、民間事業者による高齢者見守りサービスです。1人暮らしの高齢者のために、食材の配達や常備薬の補充などを通じて、健康状態や生活の困りごと、安否確認などを行なってくれます。
見守りサービスには以下のようなものがあります。
- 定期的に家に訪問してくれる
- 食材の配達を通じて様子を見てくれる
- 常備薬の補充を通じて安否確認してくれる
上記サービスは、食材や日用品の配達を含めて行ってくれるため、孤独死に対する対策と同時に生活を快適にしてくれます。必要に応じて活用してみましょう。
近所付き合いをする
近所付き合いを日頃から行なうことも対策方法の1つです。
日頃からご近所付き合いがあれば、「毎日この時間になれば、〇〇さんがいるはずなんだけど、今日はいないな…何かあったのかな?」ということになり、自然と孤独死防止に繋がります。
ご近所付き合いが苦手と思う方は、日頃から挨拶する程度でも対策可能です。
特に男性は、コミュニケーションが苦手とされる方も多く、1人でいることが多い傾向にあります。そのため、毎日散歩に行って挨拶するだけでも良いので、できるだけ意識して行なうようにしましょう。
デイサービスを利用する
要支援や要介護認定を受けた方は、デイサービスを利用するのも良いでしょう。
デイサービスに通うことで、健康状態を定期的にチェックでき、加えて1人でいることなく生活できます。
しかし、デイサービスの利用に不安や不満を持つ方も少なくありません。大切なことは、定期的に通う場所や活動できる場所を確保することなので、毎日でなくても利用しましょう。
気の合う方と話すだけでも気分転換にもなり、同時に孤独死対策にもなりますので、ぜひ検討してみましょう。
SNSを始める
FaceBookやInstagramなどの、SNSを始めることも孤独死に対する対策方法です。
身近に同じ境遇の方がいなくても、SNSではたくさんいる場合も多々あります。そういった方と繋がることで孤独感をなくし、孤独死を防ぐことが期待できます。
また、同じ趣味や高齢者向けのコミュニティなどもあるので、「機械系はちょっと…」と思わずに1度やってみることをおすすめします。
市区町村の孤独死対策事業を活用する
孤独死に対する対策は、市区町村でも行なっています。
各市区町村で見守り内容は異なってきますが、主に近所の方がいつもと違う状況だった場合に、市区町村に相談できます。
例えば、
「新聞や郵便物が郵便受けに積み重なっている」
「同じ洗濯物が干されたまま」
「最近姿を見かけない」
など、このようなときに相談可能です。
気になる場合は、市区町村や地域包括支援センターなどに気軽に相談してみましょう。
電球型見守りサービスを活用した孤独死防止もおすすめ
それでも「どこかに頼ることはしたくない」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方には、電球型見守りサービスである「HelloLight(ハローライト)」がおすすめです。
「HelloLight」には以下のような特徴があります。
- リビングやトイレ、廊下などの電球に取り付けるだけ
- 毎日通知が届くので、安否情報が把握できる
- 異常があるときメールでお知らせしてくれる
- WiFi、工事、コンセント不要
- 本体と月々495円の月額費用をお支払いするだけ
上記のような特徴があることから、「何かあったときのことが心配」「毎日連絡をするのも大変」といった、1人暮らしの親がいる方にぴったりな見守りサービスです。
お互いの安心のために検討してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
今回、独居老人の現状や孤独死される方の推移、原因、対策を紹介してきましたが、いかがでしたか?
孤独死の対策・予防方法は以下の5つがあります。
- 見守りサービスを利用する
- 近所付き合いをする
- デイサービスを利用する
- SNSを始める
- 市区町村の孤独死対策事業を活用する
また、上記のサービスは利用したくない方には、電球型見守りサービスもおすすめです。
もし、「1人暮らしの親が心配」と思われているなら、ぜひ活用してくださいね。
- 費用をおさえて離れて暮らす親を見守ることができる
- Wi-Fiや設置工事が必要ない
- 誤検知や無駄な通知がない
現在、上記のようなサービスをお探しでしたら、ぜひとも私どもの「ハローライト」をご検討ください!ハローライトは電球のON/OFFで離れて暮らす親の安否確認ができる見守りサービス。初期費用0円、月額料金1,078円だけで利用可能です。設置にあたりWi-Fiや工事は不要。クロネコヤマトスタッフが電球の取り換えを無償で行ってくれます。