「今年も暑いけど、お母さんちゃんとクーラー付けてるかな…」
「救急車のサイレンを聞くたびに、親が熱中症で倒れてないか心配になる…」
上記のように、親が高齢で暑さで体調を崩していないか心配の方も多いのではないでしょうか。
今年の夏も例年のように暑く、高齢者の熱中症が懸念されます。
厚生労働省の2023年の統計によると、熱中症による死亡者のうち、65歳以上は1,375人で全体の約83.3%を占める結果でした。
本記事では、高齢の親が一人暮らしをしているご家族に向けて、高齢者の熱中症対策や早期発見のポイントを解説します。
離れて暮らしていても、見守りの工夫で熱中症から命を守ることができます。
参考:厚生労働省 熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より 年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~令和5年)
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ハローライトについて詳しくはこちら高齢者が熱中症になりやすい4つの理由
高齢者の熱中症リスクが高い理由を把握することは、暑さ対策を立てるうえで効果的です。
高齢者の体は年齢とともに機能が低下し、若い人と同じ対策では不十分になりがちです。
ここでは、以下の高齢者が熱中症になりやすい4つの理由について詳しく解説します。
- 体温調節機能が低下し暑さを感じにくい
- 気候変動による猛烈な暑さ
- 喉の渇きを感じにくい
- 服薬による副作用
これらの知識を家族で共有し、適切な対策を立てましょう。
体温調節機能が低下し暑さを感じにくい
高齢者は、年齢とともに体温調節機能が低下し、暑さを感じにくくなります。
若い人であれば体温が上昇すると自然に発汗が促されますが、高齢者は汗腺の機能が低下し、適切な体温調節が困難になりやすいです。
また、皮膚の感覚も鈍くなるため、室温が高くても「暑い」と感じにくく、適切な冷房の使用や水分補給のタイミングを逃してしまう傾向にあります。
気候変動による猛烈な暑さ
近年の地球温暖化によって夏の猛暑日が増加し、熱中症のリスクが高まっています。
気象庁の観測データによると、全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数は以下の通りでした。
- 統計初期(1910~1930年):平均年間日数約0.8日
- 最近の30年間(1995~2024年):平均年間日数約3.0日
統計期間である1910~2024年の約100年間で、2日ほど増加しています。
今の高齢者が若い頃と同じように一日を過ごすと当時と暑さが異なるため、熱中症のリスクが高まってしまうのです。
参考:気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化 全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数
喉の渇きを感じにくい
高齢者は喉の渇きを感じる機能も低下し、熱中症を引き起こす原因となります。
気づかないうちに脱水状態に陥りやすく、「喉が渇いてから飲む」では遅いのが現状です。
特に夜間の発汗や日中の室内でも水分は失われ続けるため、喉が渇く前の水分補給が必要不可欠です。
高齢者の喉の渇きについては、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。

服薬による副作用
高齢者が服薬している場合は、薬の副作用で脱水状態を招く恐れがあります。
高血圧や心疾患の治療に用いられる利尿剤は、体内の水分や電解質(ナトリウムなど)を排出しやすくするため、脱水や電解質のバランスを乱すことがあります。
また、降圧薬の中には血管拡張作用で体温調節に影響を与え、発汗を促進してさらに水分喪失のリスクを高めるものもあるのです。
服薬中の高齢者は、主治医や薬剤師に夏季の水分摂取量について相談することが重要です。
医療機関と連携して適切な水分摂取量を確認し、十分な量を摂取するようにしましょう。
家庭でできる高齢者の熱中症対策3選
日常生活の中で実践できる熱中症対策を知ることで、高齢者の熱中症リスクを大幅に減らすことができます。
特に自身での対策が困難な高齢者の場合は、家族のサポートが必要です。
エアコンの適切な使用から水分補給の方法まで、具体的で実践的な対策を紹介します。
家庭での対策を習慣化することで、安全に夏を乗り切ることができます。
こまめな水分補給と電解質ナトリウムの摂取
高齢者は1日1.5〜2Lの水分摂取が目安ですが、一度に大量には飲めません。
コップ1杯を1時間おきに摂取するようにしましょう。
また汗をかいた時は水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質(いわゆる塩分)も一緒に失われます。
電解質を含む経口補水液や、スポーツドリンクなどでの水分補給がおすすめです。
適切な室温と湿度の管理
高齢者は「エアコンは体に悪い」「電気代が心配」という理由で使用を控えがちですが、熱中症予防にはエアコンが必要不可欠です。
室内の設定温度は26〜28℃、湿度は50〜60%を保つようにしておきましょう。
タイマー機能を活用して夜間も冷房を使用し、扇風機やサーキュレーターを併用すると効率的に室温を保てます。
外出時には適切な服装と暑さ対策グッズの活用
高齢者の外出時には吸汗速乾性に優れた素材の衣服を選び、必ず帽子や日傘を使用して直射日光を避けることが重要です。
服の色は熱を吸収しにくい白や淡い色を選ぶのがおすすめです。
また、暑さ対策として、首元を冷やすクールタオルや冷却グッズを活用すると、より効果的に体温上昇を防げます。
家族ができる熱中症の早期発見と見守りのポイント
離れて暮らす高齢の親を熱中症から守るため、早期発見と見守り方法を身につけることが重要です。
毎日の連絡から体の異変の察知まで、家族だからこそできる以下の方法を紹介します。
高齢者の異変のサインを見逃さない
一人暮らしの高齢者を効果的に見守る方法(毎日の声かけ・連絡)
最新の見守り技術も活用しながら親の安全を確保できれば、早期発見により重篤な状態を避け、適切な対応につなげられます。
高齢者の異変のサインを見逃さない
離れて暮らす親の異変に気づくためには、「いつもと違う」サインを見逃さないことが大切です。
電話の声がいつもより小さい・話の内容がまとまらない・食欲がないなどの変化は要注意です。
また、「最近よく転ぶ」「階段の上り下りがつらい」という訴えも、軽度の脱水症状による可能性があります。
熱中症の症状は段階的に進行するため、軽度の段階で発見できるように、以下のような小さな変化を見逃さないよう心がけましょう。
熱中症の初期症状
熱中症の初期症状は、「なんとなく体調が悪い」のような軽度の症状から始まります。
主な症状として、めまい・立ちくらみ・倦怠感・頭痛・吐き気・筋肉のこむら返りなどが挙げられます。
高齢者はこれらの症状を「年のせい」と見過ごしがちですが、気温が高い日に現れた場合は熱中症の可能性を疑いましょう。
軽度の症状でも見逃さず、涼しい場所での休息と水分補給を促すことが大切です。
熱中症の重症化の兆候
熱中症が進行すると、以下の重篤な症状が現れます。
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけへの反応が鈍い
- けいれんを起こす
- 体温が40℃以上に上昇する
これらの症状が現れた場合は、救急医療電話相談(#7119)や救急車を呼びましょう。
一人暮らしの高齢者を効果的に見守る方法
毎日決まった時間に電話やメッセージを送り、体調や室温を確認しましょう。
「今日は暑いから水分をたくさん取ってね」という声かけだけでも、熱中症予防の意識を高めることができます。
電話での会話は、声の調子や話し方の変化にも気がつきやすいのでおすすめです。
いつもより元気がない・話が途切れがちになる・同じ話を繰り返すなどの変化は、体調不良のサインかもしれません。
また最近では、見守り機能付きの家電やカメラが普及してきました。
普段と違う家電の使い方をしていれば、異変のサインとして早期発見につながります。
これらの見守り機器を活用すれば、離れて暮らしていても親の安否を確認できます。
高齢者向けの見守りサービスは、以下の記事で解説しています。

規則正しい生活習慣が熱中症予防のカギ
日々の生活習慣を見直すことで、体の基礎体力を向上させ、熱中症に対する抵抗力を高めることができます。
食事・運動・睡眠・入浴といった規則正しい生活習慣は、熱中症予防にとって大切です。
特に高齢者は生活リズムの乱れが体調不良につながりやすいため、規則正しい生活習慣を維持することが重要です。
バランスの良い食事と栄養管理
高齢者の熱中症予防には、バランスの良い食事と栄養管理が必要不可欠です。
なかでも体温調節機能を維持するためには、たんぱく質・カリウム・ナトリウムのバランスが重要です。
たんぱく質は筋肉を維持して代謝を高め、カリウムは細胞内の水分バランスを調整し、ナトリウムは体内の水分保持に役立ちます。
トマト・キュウリ・ナスなどの夏野菜には、カリウムが豊富に含まれ、体温調節を自然にサポートします。
魚・肉・大豆製品からタンパク質を摂取し、適度な塩分補給も心がけましょう。
高齢者の食事で気を付けたいことは、以下の記事で詳しく解説しています。

無理のない運動習慣
適度な運動は汗腺の機能を維持し、体温調節能力を高めます。
ただし、気温が高い日中は避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に軽いウォーキングや室内での軽い体操を行いましょう。
週3回、15〜30分程度の軽い運動から始めて、徐々に体力を向上させることが大切です。
運動する際は、必ず水分補給を忘れずに行いましょう。
高齢者の運動習慣については、以下の記事で紹介しています。

質の良い睡眠
睡眠不足は体温調節機能を低下させ、熱中症リスクを高めます。
寝室の温度と湿度を適温に保ち、快適な睡眠環境を整えましょう。
就寝前の水分補給も重要ですが、夜中にトイレに起きることを避けるため、就寝直前の水分摂取を控えめにしましょう。
高齢者で睡眠に悩みのある方は、以下の記事も参考にしてください。

お風呂の入り方
夏場でも入浴時は脱水しやすく、浴室と脱衣所の温度差によるヒートショックのリスクもあります。
入浴前後の水分補給を心がけ、ぬるめのお湯(38〜40℃)でゆっくりと温まりましょう。
長時間の入浴は避け、10〜15分程度で済ませることをおすすめします。
入浴後は体温が上がっているため、冷房の効いた部屋で十分に休息を取りましょう。
まとめ|高齢者の熱中症対策は「気づき」と「備え」がカギ
高齢者の熱中症対策で最も重要なのは、家族や周囲の観察と声かけです。
日常的なコミュニケーションを通じて異変を早期発見し、適切な対策を講じることが命を守ることにつながります。
今すぐできる小さな対策の積み重ねが、大切な家族の命を守ります。
適切な水分補給・室温管理・規則正しい生活習慣を家族が温かく見守り、安全に夏を乗り切れるようにしましょう。
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