高齢者のひきこもりとは?原因・問題点・対策方法まで詳しく解説!

「高齢者のひきこもりの原因は?」

「高齢者のひきこもりの対策方法が知りたい」

上記のような疑問を持っている方も多いでしょう。

高齢者のひきこもりが年々増加傾向にあることに加えて、8050問題(80代の親が20代の子供を養うこと)なども懸念されています。

ひきこもりの期間も増加しているため、早めに対策することが重要です。

本記事では、高齢者のひきこもりの原因から問題点、対策方法まで詳しく解説していきます。

高齢者の引きこもりを増やさないためにも、本記事の内容を最後までご覧ください。

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目次

高齢者のひきこもりってなに?

厚生労働省の「ひきこもりの定義」によると、社会的参加を回避している期間が6ヶ月以上あり、おおむね家庭内に留まり続けている以下のような状態を指します。

  • 自分の部屋からほとんど出ない
  • 自分の部屋からは出るが、家から出ることがない
  • 近所のコンビニなどには出かける
  • 趣味などの用事がある場合だけ出かける

ひきこもりといえば、高齢者ではなく学生や若者のイメージがある方も多いでしょう。

内閣府の「若者の生活に関する調査」によると、2016年の時点で15歳~39歳のひきこもりは推計541,000人であるとされています。

また、内閣府の「生活状況に関する調査」では、2019年の時点で40歳~64歳のひきこもりは推計613,000人です。

調査年度が異なりますが、40歳以上のひきこもりが70,000人ほど多く、高齢者のひきこもりが増えていくことが予想されます。

高齢者のひきこもりは年々増加している

実際に、高齢者のひきこもりは年々増加しています。

厚生労働省の調査によると、40歳以上のひきこもりの割合は、2004年で2.9%だったのが、2019年の調査では31.3%です。

40歳以上のひきこもりの方は、15年間で10倍近くに増加しており、今後も増加していく可能性が考えられます。

同調査では、50歳以上のひきこもりの割合が2019年で12%となっています。

さらに、ひきこもりを継続する期間も年々増えており、2005年では平均7.5年であったのが、2019年には平均が12.2年です。

40歳以上の中高年のひきこもりが増加することに加えて、継続する期間も増えているため、今後も高齢者のひきこもりが増加していく可能性も否定できません。

高齢者がひきこもりになる原因は?

高齢者がひきこもりになるのは、以下のような原因があります。

  • 仕事を失ってしまった
  • ケガや病気によって活動量が低下した
  • 若者や中高年の無職者がそのままひきこもりになった
  • ひきこもりを恥ずかしがる

それぞれの原因を解説していくので、参考にしてください。

仕事を失ってしまった

高齢者のひきこもりは、退職後に起こるケースが少なくありません。

内閣府の調査でも、人間関係の問題や就職活動がうまくいかないなどが原因で仕事を失い、ひきこもりになる方が多くいることが分かっています。

特に近年ひきこもりが増加している中高年という世代は、リストラや会社の倒産による退職が起こりやすいです。

一度仕事を失ってしまったことにショックを受けて、再度就職ができないなどの理由でひきこもりになる方もいます。

ケガや病気によって活動量が低下した

ケガや病気が原因となり、高齢者のひきこもりが増加する場合もあります。

ケガや病気で身体が思うように動かなくなり、活動量が減少してひきこもりに発展します。

特に高齢者の場合は、活動量の低下に伴って身体機能が衰えてしまい、よりひきこもりの傾向が強まるという悪循環に陥るケースも少なくないです。

また、身体的な活動制限だけに限らず、精神的な病気によってひきこもりになってしまう方もいます。

仕事で受けたセクハラやパワハラなどが原因でひきこもりになっている場合は、精神科などの病院を受診するのがおすすめです。

若者や中高年の無職者がそのままひきこもりになった

無職の方が増加していることも、高齢者のひきこもりの原因になっているといえます。

厚生労働省が発表している「若年無業者の動向」によると、15歳~34歳の無業者の割合は2010年で2.1%だったのが、2020年には2.8%となっています。

また、35歳~44歳の無業者の割合は、2010年で2.1%でしたが、2020年には2.5%です。

大幅な増加ではありませんが、年々緩やかに無職者が増加していることがわかります。

インターネットが発展している現代では、無職のままSNSやゲームなどに没頭してしまい、抜け出せなくなる方も少なくありません。

さらに近年では、ひきこもり期間も増加傾向にあるため、若い方や中年の方がひきこもりから抜け出せずに、そのまま高齢者のひきこもりにつながる場合もあります。

ひきこもりを恥ずかしがる

ひきこもりをしている本人だけではなく、両親もひきこもりに対して恥ずかしさを抱いている場合があります。

特に日本では、世間体を気にする方も多いため、周囲にひきこもりを打ち明けられずに悩んでいるケースも少なくありません。

内閣府の調査結果からも分かるように、若年層・中年層にかかわらず、ひきこもりに悩んでいる方が多くいます。

ひきこもりへの恥ずかしさなどを気にせずに、行政や医療機関などのサポートを積極的に活用しましょう。

高齢者のひきこもりで起きる「8050問題」

高齢者のひきこもりと関連する問題点として、8050問題というものがあります。

80代の親が50代の子供の世話をするという意味で、深刻な問題として懸念されています。

1980年代ごろに若い方のひきこもりが問題になっていましたが、2030年頃にはその世代が50代になり、80代の親への負担が大きくなることが問題です。

また、日本は世界でもトップクラスの長寿国といわれており、8050問題が9060問題になる可能性も考えられます

高齢者のひきこもりで起きる問題4つ

高齢者のひきこもりで起きる問題点として、8050問題を紹介しましたが、もう少し具体的な問題を紹介していきます。

  • 孤立状態に陥る
  • 身体機能の低下
  • 死亡率が高まる
  • 経済的困窮

高齢者のひきこもりに伴う問題点について理解しておきましょう。

孤立状態に陥る

高齢者がひきこもりをすることにより、孤立状態に陥る可能性があります。

若いうちからひきこもりになっている場合は、長期間社会的なつながりがなくなり、孤立してしまいます。

人とのコミュニケーションは、ストレスを軽減する効果もあるため、孤立状態は生活の質を下げることにつながりかねません。

身体機能の低下

身体機能の低下も、高齢者のひきこもりが起こす問題点の1つです。

ひきこもりがちになり外出頻度が減ると、運動不足になり、身体機能が低下します。

また、周囲とのつながりがないため、出かける機会も減少してしまい、身体機能の低下が進みやすくなります。

また、高齢者のひきこもりが原因で身体能力が低下すると、糖尿病などの生活習慣病や骨折のリスクが増加する点も問題です。

死亡率が高まる

高齢者のひきこもりは、死亡率の増加にも関連しています。

東京都健康長寿医療センター研究所の調査によると、孤立や閉じこもり傾向にある方は、健常者と比較して2.2倍も死亡率が高いことが分かっています。

高齢者のひきこもりは、孤立を感じる要素の1つになるため、死亡率の増加が懸念されるポイントです。

経済的困窮

8050問題でも紹介したように、高齢の親がひきこもりの方を世話し続けることは難しいです。

80代の親は、年金生活になる方がほとんどであり、ひきこもりの方の生活費も負担し続けることができない可能性もあります。

その結果として、親子ともに経済的困窮に陥るリスクが考えられます。

高齢者のひきこもり状態を対策する方法4選

高齢者のひきこもり状態を対策する方法として、以下の4つを紹介します。

  • なるべく早期にひきこもり改善に取り組む
  • 引きこもり支援サービスを活用する
  • 病院を受診する
  • 動きやすい環境を整える

早い段階でひきこもりを改善することにより、解決できる可能性が高まるため、しっかり確認しておきましょう。

なるべく早期にひきこもり改善に取り組む

一度ひきこもりになってしまうと、時間が経つにつれて改善が難しくなっていきます。

厚生労働省の調査にもあったように、ひきこもりの継続期間も年々長くなっているため、改善が難しいことがわかります。

また、ひきこもりになることで周囲とのかかわりがなくなると、さらに外出しづらく感じてしまう悪循環に陥る方も少なくありません。

そのため、なるべく早期にひきこもりを改善して、周囲との社会的つながりを構築し直すことがおすすめです。

ひきこもり支援サービスを活用する

厚生労働省は、ひきこもり支援推進事業として、以下の2つの取り組みを行っています。

  • ひきこもり地域支援センター設置運営事業
  • ひきこもりサポート事業

ひきこもり地域支援センターは、すべての都道府県や指定都市にある、ひきこもり専門の相談窓口です。

社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師などの資格を持つコーディネーターが支援を行ってくれるため、ひきこもりで悩んでいる方は相談してみましょう。

また、ひきこもりサポート事業として、ひきこもりサポーターの派遣だけではなく、ひきこもり状態の高齢者またはその家族が安心して過ごせる場所づくりを行っています。

病院を受診する

普段から通っている病院や、かかりつけ医がある場合は、病院を受診するのもおすすめです。

特に、精神的な病気が原因でひきこもりになっている場合は、受診することで改善できる可能性があります。

精神疾患があると判断された場合は、薬の処方を受けることで、気持ちが楽になりひきこもりが解消されるケースもあります。

動きやすい環境を整える

高齢者のひきこもりを対策するには、動きやすい環境を整えることもおすすめです。

高齢者になると、立ったり座ったりする行動に労力がかかります。

特に、低い位置から立ち上がるためには筋力が必要になるため、高齢者にとって行動しづらい環境です。

「いつも座っている椅子の高さを高くする」などの工夫をすれば、動きやすくなり、活動量の増加も期待できます。

高齢者のひきこもりに関するまとめ

本記事では、高齢者のひきこもりの現状や原因、問題点などを詳しく解説しました。

高齢者のひきこもりは、孤立・身体機能の低下・死亡率の増加・経済的困窮など、さまざまな問題を引き起こします。

ひきこもりの期間が長くなるにつれて改善が難しくなるため、本記事で紹介した内容を参考にしながら、早期にひきこもり対策を実践してみましょう。

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この記事を書いた人

電球型高齢者見守りサービス「ハローライト」の開発・販売を行っています。見守りサービスに関する基礎知識からサービスの選び方までわかりやすく解説。自社サービスに偏ることなく中立な立場から記事を執筆いたします。

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