高齢者が猫背(円背)になるのはなぜ?原因と改善方法を徹底解説

「高齢者の親が猫背なのが気になる」

「猫背になるとどんなリスクがある?」

高齢者の姿勢が気になり、上記のように悩んでいませんか?

高齢者が猫背になるのには原因があり、歩行困難や転倒しやすさなどのさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。

今回は、高齢者が猫背になる原因と起こりうるリスクを解説します。

高齢者の猫背を予防・改善するための対策法も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

高齢者の猫背(円背)とは?

猫背とは背中が丸まり、あごが前に出ている姿勢のことです。

加齢による筋力の低下などで高齢者は背中や腰が曲がりやすくなり、進行すると「老人性円背(ろうじんせいえんぱい)」と呼ばれる状態になります。

この状態になると、体調や日常生活にさまざまな悪影響が現れます。

高齢者が猫背になる原因

高齢者が猫背になるのには、主に以下の原因が挙げられます。

  • 骨の変形
  • 筋肉の衰え

なぜ猫背になるのかが理解できるように、詳しく見ていきましょう。

骨の変形

高齢者が猫背になる原因の一つ目が、骨の変形です。

高齢者は加齢によって骨が弱くなり、特に脊椎が圧迫されて変形しやすくなることによって「老人性円背」を引き起こします。

また、女性は骨粗しょう症になりやすいため、老人性円背を引き起こしやすいとも言われているのです。

骨粗しょう症と一緒に進行すると、脊椎が変形したり圧迫骨折が起きたりすることがあります。

圧迫骨折は痛みがほとんどないため気づきにくく、無理に背中を伸ばすと脊椎が骨折することもあるので注意が必要です。

筋肉の衰え

筋肉の衰えによっても高齢者は猫背になることがあります。

年を重ねると筋力が衰え、背筋を伸ばした姿勢を維持しにくくなるからです。

体のバランスを支える脊柱のうち、胸椎は前に、頚椎と腰椎は後ろにカーブしながらS字の形を作っています。

しかし、筋力が弱まると重心が崩れて胸が前に倒れ、それを支えようとして頭も前に出るため、背中や腰が丸くなってしまいます。

さらに、前かがみの姿勢でも視界を確保しようとすることで、あごも突き出た状態になるのです。

高齢者の猫背によって起こりうるリスク

猫背になると起こりうるリスクには、以下が挙げられます。

  • 歩行が難しくなる
  • 誤嚥のリスクが高まる
  • 圧迫骨折のリスクが高まる
  • 転倒しやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 肩こりや頭痛につながる
  • 視野が狭くなる
  • 呼吸が難しくなる

それぞれ詳しく解説していきます。

歩行が難しくなる

猫背をそのまま放置すると、歩行が難しくなる恐れがあります。

前途した骨の変形によって体がふらつきやすくなり、足を踏み出したときの感覚も鈍くなるのです。

よって歩幅が狭くなり、歩くスピードも遅くなってしまいます。

誤嚥のリスクが高まる

誤嚥のリスクが高まることも、猫背によるリスクの一つです。

背中が丸くなると頭が前に出て、あごも突き出た状態になります。

この姿勢で食事をすると口の中が狭くなり、舌が動かしにくくなります。

さらに、首の骨のカーブが強くなることで飲み込みがスムーズにできず、誤嚥のリスクが高まる恐れがあるのです。

圧迫骨折のリスクが高まる

猫背を放置すると、圧迫骨折のリスクが高まることもあります。

背骨が常に前に倒れた状態が続き、重さに耐えきれず潰れてしまうのです。

このような骨折は「いつの間にか骨折」とも呼ばれ、圧迫骨折を引き起こしやすくなります。

圧迫骨折は外からの力で骨が押しつぶされることで起こり、周囲の組織や血管、神経にも影響を及ぼすことがあります。

転倒しやすくなる

転倒しやすくなることも、猫背を放置することによって起こりうるリスクの一つです。

姿勢が悪いと上半身の重さが前にかかり続け、下半身でうまく支えられなくなります。

その結果、体のバランスを取る力が弱まり、つまずきや転倒が起こりやすくなります。

高齢者が転倒すると要介護のリスクが高まるため、姿勢を整えて転びにくい体づくりを行うことが大切です。

疲れやすくなる

疲れやすくなることも、猫背をそのままにしておくと起こりうるリスクの一つです。

姿勢が悪いと体のバランスが乱れ、それを補おうと余分な力を使うため疲れやすくなります。

さらに関節にも負担がかかるので、少し歩いただけでも疲れを感じやすくなるでしょう。 

肩こりや頭痛につながる

猫背になると肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。

猫背で姿勢が悪いと筋肉がずっと緊張したままになり、首や肩のこわばりが取れません。

血流も悪くなるため、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。

視野が狭くなる

猫背で視野が狭くなることもあります。

猫背によって股関節がずれて骨盤が後ろに傾くと、頭の位置が下がります。

その結果、視線がお腹のほうに向きやすくなり、視野が狭くなってしまうのです。

呼吸しにくくなる

猫背で呼吸しにくくなることもあります。

胸や肋骨が丸まったまま固まり、背骨を反らす力が弱くなります。

その影響で肺などが圧迫されて呼吸がしにくくなり、息苦しさを感じやすくなるかもしれません。

体内の酸素が不足すると、筋肉の動きも低下してしまいます。

高齢者の猫背を予防・改善するには?

猫背は前途したとおり、さまざまなリスクを引き起こす恐れがあるため、できるだけ早めに対策をとることが大切です。

高齢者の猫背を予防・改善するには、以下の方法が挙げられます。

  • 正しい姿勢を保つ
  • 正しく座る
  • 正しく立つ
  • しっかりと栄養を摂る
  • サポート器具を使用する

それぞれの対策法を詳しく見ていきましょう。 

正しい姿勢を保つ

猫背の予防・改善方法の一つ目が、姿勢を保つことです。

背中やお腹の筋肉が弱くなると、自然と背中が丸くなってしまいます。

普段から意識して正しい姿勢を保つようにしましょう。

鏡を使って自分の姿勢を確認するのも効果的です。

正しく座る

正しく座ることも猫背を予防・改善するうえで大切なことです。

耳・肩・股関節を一直線に保って座るように意識します。

足が浮いていたり、床に足がついていなかったりすると腰に負担がかかるので、足はしっかり床につけて膝を90度に曲げて座ってください。

体重は均等に分けて片方に偏らないように座り、腰や背中が気になる場合はクッションや枕を使ってサポートしましょう。

正しい姿勢で座ることで体が自然に起きやすくなり、体幹の筋力も鍛えられます。

また頭をしっかり起こすことで、誤嚥を防ぐことにもつながるでしょう。

正しく立つ

猫背を予防・改善するためには、正しく立つことも普段から意識しましょう。

特に高齢者は安定性とバランスを大切にし、腰や関節への負担をできるだけ減らして立つようにしてください。

耳・肩・股関節・膝・足首が横から見て真っ直ぐになるように意識しましょう。

膝を少し曲げると、関節にかかる負担が軽くなります。

そして足を肩幅より少し広めに開いて足先を外向きにすると、体が安定しやすくバランスが取りやすくなります。

しっかりと栄養を摂る

しっかりと栄養を摂ることも、猫背を防ぐうえでとても大切なことです。

骨粗しょう症や圧迫骨折を防ぐために、カルシウム・ビタミンD・マグネシウムを意識的に摂取して骨を強くしましょう。

それぞれの栄養素が含まれている食べ物に関しては、以下の表を参考にしてください。

栄養素おすすめの食べ物
カルシウム大豆・乳製品・海藻類
ビタミンDキノコ類・卵・魚介類
マグネシウムナッツ類・バナナ・海藻類

納豆や海藻、緑黄色野菜に含まれるビタミンKもカルシウムの吸収をサポートするので、一緒に摂ると効果的です。

ただし高齢者は、顎の筋力や唾液の分泌量の低下によって、思うように食事が摂れないこともあります。

以下の記事では高齢者の食事で気を付けたいことを記載しているので、合わせて参考にしてみてください。

サポート器具を使用する

猫背を防ぐためには、サポート器具を使うのもおすすめです。

歩行補助具(杖・歩行器・シルバーカー)や、コルセット、サポーターを活用することで、猫背で歩行困難になりがちな体をサポートできます。

また背中や腰、骨盤をしっかり支える椅子を使うのも効果的です。

以下の2つの記事では、高齢者の歩行困難と歩行器について詳しく記載しています。ぜひ参考にしてください。

高齢者の猫背への対策は無理のない範囲で行いましょう

今回は高齢者の猫背(円背)について解説しました。

高齢者の猫背は骨の変形や筋力の衰えによって引き起こされ、歩行の難しさ・誤嚥・圧迫骨折・転倒などのリスクを高めます。

予防・改善には正しい姿勢を意識し、栄養をしっかり摂取することが大切です。

ただし、高齢者は体の機能低下によって食事や歩行が思うようにできない場合もあります。

その場合はサポート器具を活用するなどして、無理のない範囲で対策をとるようにしましょう。

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この記事を書いた人

電球型高齢者見守りサービス「ハローライト」の開発・販売を行っています。見守りサービスに関する基礎知識からサービスの選び方までわかりやすく解説。自社サービスに偏ることなく中立な立場から記事を執筆いたします。

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