介護や認知症ケアに役立つアロマオイル10選|効果と安全な使い方を解説

「認知症にアロマが効果的って聞いたことがあるけど本当?」
「介護や認知症におすすめのアロマは、どんな香り?」

認知症の予防や進行緩和に「アロマ療法」が注目されています。

香りには気分を落ち着かせたり、明るくさせたりなど種類によってさまざまな効果があると考えられているのです。

本記事では、おすすめのアロマの種類や高齢者向けの使い方、注意点を詳しく解説します。

自宅でも簡単にアロマを取り入れてみましょう。

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目次

アロマがストレス軽減や記憶力向上に期待できる3つの理由

アロマ療法が認知症ケアで注目される理由は、以下の3つの作用があるからです。

  • ストレス軽減効果
  • 脳の活性化作用
  • 行動・心理症状(BPSD)の緩和効果

アロマの香りは、種類によって副交感神経を優位にし、リラックス状態を促進することがわかっています。

他にも、認知機能の維持や、不安・興奮・徘徊などの症状に対して、感情の安定化が期待されているのです。

介護や認知症ケアに役立つアロマオイル10選

本記事では、介護や認知症のケアに役立つアロマオイルを10種類選びました。

以下の4つのカテゴリに分けて、該当する香りを一つずつ解説します。

  • 記憶力や集中力を高めるアロマ
  • 不安や不眠をやわらげるアロマ
  • 生活臭や尿臭が気になるときのアロマ
  • 夏場の衛生対策や虫よけにも使えるアロマ

記憶力や集中力を高めるアロマ

認知機能の向上を目指す場合、脳を活性化させる成分を含むアロマが効果的です。

アロマ以外の方法で脳を活性化させるなら「脳トレ」がおすすめなので、以下の記事もあわせて読んでみてください。

ローズマリー

ローズマリーは、記憶力と集中力を向上させる代表的なアロマです。

主成分である「1,8-シネオール」は脳血流を改善し、集中力や記憶力の向上に期待できます。

朝の時間帯にディフューザーで2~3滴を使用し、30分程度の短時間から始めることで、一日の認知機能をサポートできるでしょう。

レモン

爽やかなレモンの香りは、気分をリフレッシュできるアロマです。

主成分の「リモネン」は、ドーパミンの分泌を促進されると考えられ、気分を高揚させる作用があります。

さらに認知機能の向上や抗炎症作用があり、抗菌・抗ウイルス作用により室内の空気浄化にも役立ちます。

朝食後やお昼の時間帯での使用で、認知機能の活性化と明るい気分にさせる効果に期待しましょう。

不安や不眠をやわらげるアロマ

高齢者にとって夜間の不安や睡眠障害は、認知症ケアで重要な課題です。

鎮静効果のあるアロマが、症状緩和に役立ちます。

ラベンダー

ラベンダーは、深いリラクゼーション効果を持つアロマです。

主要成分の「リナロール」は強い鎮静作用を持ち、GABA受容体に作用して不安を軽減するとされ、睡眠の質を改善します。

就寝1時間前からディフューザーで使用するか、枕元にアロマストーンを置いて活用するのがおすすめです。

オレンジスイート

温かみのある柑橘系の香りで、幸福感と安心感をもたらすアロマです。

抑うつ気分や落ち込みを和らげ、心を穏やかにします。

高齢者にも馴染みやすい親しみのある香りで、夕方から夜にかけての使用で、穏やかで心地よい時間を演出できます。

生活臭や尿臭が気になるときのアロマ

介護環境では、消臭と衛生管理も大きな課題です。

天然の抗菌・消臭効果を持つアロマなら、自宅の環境改善にも役立ちます。

ユーカリ・ラディアタ

ユーカリ・ラディアタは、消臭・空気清浄効果を持つアロマです。

豊富に含まれる「1,8-シネオール」により、尿臭やその他の生活臭を中和に期待でき、爽快で清潔感のある空間を実現します。

呼吸器への刺激が少ない種類なので、お子さまから高齢者にも使用でき、空気の浄化と脳機能の活性化に役立つでしょう。

ティートゥリー

ティートゥリーも抗菌・抗真菌作用に優れたアロマです。

主成分の「テルピネン-4-オール」は、特にアンモニア臭の軽減に効果的で、介護環境での衛生面で役立ちます。

香りはやや薬草のようですが、慣れると清潔感のある香りとして受け入れられ、空間の衛生状態を自然に改善できます。

ヒノキ

ヒノキは、森林浴をしているような自然な香りで、癒し効果のあるアロマです。

主成分の「α-ピネン」は、ストレス軽減と空気浄化の両方の効果を持ち、リラックス効果と消臭・除菌作用を同時に提供します。

アロマのなかでもヒノキの香りは高齢者の方に好まれる傾向があり、日本人に馴染み深い香りが心に安らぎをもたらします。

夏場の衛生対策や虫よけにも使えるアロマ

ここでは、夏のお部屋の衛生対策や、虫よけ効果にも期待できるアロマを紹介します。

シトロネラ

シトロネラは天然の虫よけ成分として知られ、蚊やコバエの忌避効果があります。

夜間の介護時に窓を開ける際や、夏場の衛生管理に有効です。

レモンに似た爽やかな香りで、虫よけ効果と気分のリフレッシュを同時に得られます。

レモングラス

レモングラスは、シトラールという成分により虫よけ効果があり、同時に気分を明るくする作用もあります。

「レモン」と香りが似ていますが、科目や成分も異なる別物です。

夏場の介護環境で、自宅環境と心理的ケアの両方に活用できます。

ペパーミント

ペパーミントは、メントールの清涼感により、虫よけ効果や暑い季節の不快感軽減に役立ちます。

むくみ対策や眠気覚ましの効果もあるため、さまざまなニーズに対応できます。

ただし高齢者に使用する際は、高齢者の肌に直接触れないよう注意してください。

アロマの効果には個人差があり、すべての方に同じような結果が期待できるわけではありません。

アロマが介護者自身の心を癒やすこともある

アロマ療法の効果は、ケアを受ける方だけでなく、介護をする家族にも及びます。

介護ストレスや疲労感の軽減、睡眠の質改善など、介護者の心身の健康維持にも役立ちます。

家族全員が心地よく感じられる香りを選ぶことで、自宅環境が良くなり、結果的により良いケアの提供につながります。

介護は長期間にわたることが多いため、介護者自身のセルフケアとしてもアロマ療法を活用してください。

介護のストレスを感じて悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてください。

アロマ療法では天然由来のアロマオイルを選ぶ

認知症ケアでは、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を選ぶのが基本です。

合成香料や希釈されたオイルでは、期待される効果が得られないばかりか、化学成分による刺激やアレルギーのリスクが高まります。

良質なアロマオイルを選ぶポイントは、以下の通りです。

  • ラベルに学名と抽出部位、抽出方法が明記されている
  • 遮光瓶に入っている
  • 適正な価格帯である

極端に安価なものは合成品や希釈品の可能性が高いため、信頼できるメーカーからの購入をおすすめします。

アロマを自宅で使用する際の4つの注意点

自宅でアロマを使用する際は、以下の4つの注意点があります。

  • アロマの使用量や使用時間
  • アロマオイルの保管方法と使用期限
  • 使用前に高齢者の主治医や専門家に相談
  • 猫などのペットと暮らしている

それぞれについて、一つずつ解説します。

アロマの使用量や使用時間

自宅でアロマを使う時は、使用量と使用時間に気を付けましょう。

香りの好みには個人差があるため、本人の反応をよく観察し、不快感を示すような場合はすぐに使用を中止してください。

最初は通常の半分程度の濃度から始め、反応を見ながら使用していきます。

また、使用時間は15-30分程度にとどめ、体への変化がなければ徐々に延長していきます。

密閉された空間での長時間の使用は、香りの過剰摂取や酸素不足につながる可能性があるため、換気も重要なポイントです。

適度な換気を心がけ、新鮮な空気の循環を保ちましょう。

アロマオイルの保管方法と使用期限

アロマオイルは、光・熱・酸素の影響を受けて劣化するため、冷暗所で保管しましょう。

冷蔵庫での保管も可能ですが、結露には注意が必要です。

アロマオイルの開封後の使用期限は、柑橘系で6ヶ月~1年、その他のオイルで2~3年程度とされています。

また香りが変化したり、濁りが生じたりした場合は、使用を中止してください。

品質の劣化したオイルは効果が期待できないだけでなく、トラブルの原因となる恐れがあります。

使用前に高齢者の主治医や専門家に相談

認知症の方へアロマ療法を導入する際は、主治医に相談しましょう。

個人の健康状態や服用薬、認知症の種類や進行度によって、適切なアロマや使用方法が異なるためです。

また、アロマテラピストや看護師などの専門家からアドバイスを受けることで、より安全で効果的な使用方法を学べます。

地域の介護支援センターや訪問看護ステーションで相談できる場合もあるので、調べてみましょう。

猫などのペットと暮らしている

自宅で猫などのペットと暮らしている場合も、アロマの使用には注意が必要です。

猫は特定のアロマオイル成分を受け付けないとされ、ラベンダーやレモンなどのアロマの使用は控えた方がよいでしょう。

犬も種類によっては、影響を受ける場合があります。

ペットがいる環境では、アロマを使用する範囲を限定し、直接香りにさらさない工夫が必要です。

万が一に備え使用中は、ペットの行動に異変がないか注意深く観察してください。

アロマ療法で穏やかな認知症ケアを実現しましょう

アロマ療法は、薬物治療に代わるものではありませんが、毎日の暮らしをより心地よく、豊かにできる方法の一つです。

すでに一部の病院や介護施設では、正式なケアの一部としてアロマが取り入れられています。

正しい知識を持って適切に使うことで、ご本人とご家族の両方に、穏やかで温かな時間をもたらしてくれるでしょう。

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この記事を書いた人

電球型高齢者見守りサービス「ハローライト」の開発・販売を行っています。見守りサービスに関する基礎知識からサービスの選び方までわかりやすく解説。自社サービスに偏ることなく中立な立場から記事を執筆いたします。

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