「高齢者がお風呂に入らないのはなぜ?」
「高齢者がお風呂に入らないとどうなる?」
高齢者がお風呂に入らない理由や対処方法が気になっている方も多いでしょう。
お風呂に入る必要性がわからなかったり、面倒だと感じていたりするなど、さまざまな理由が考えられます。
本記事では、高齢者がお風呂に入らないとどうなるのかに加えて、入らない理由や対処方法を解説していきます。
また、お風呂に入らない高齢者がシャワーだけで入浴するメリットやデメリットも紹介しています。
高齢者がお風呂に入らないことで悩んでいる方は、本記事で紹介する内容を参考にしてください。
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高齢者がお風呂に入らない場合は、以下のような理由が考えられます。
- お風呂に入ることを面倒だと思っている
- 認知症が原因でお風呂に入れない
- お風呂に入る必要性がわからない
- 過去の記憶が原因でお風呂に入りたくない
- 恥ずかしいからお風呂に入りたくない
それぞれの理由を詳しく解説していきます。
適切な対応を取るためにも、高齢者がお風呂に入らない理由を理解しておきましょう。
お風呂に入ることを面倒だと思っている
高齢者がお風呂に入らない理由の1つ目は、お風呂に入ることを面倒だと思っていることが考えられます。
高齢者は若いころよりも身体機能が低下するため、日常の何気ない動作にしんどさを感じる場合があります。
脱衣所に移動して服を脱ぎ、お風呂に入って体を洗うという簡単な動作でも疲労を感じてしまう高齢者も少なくありません。
また、日常の動作もゆっくりになり、活動できる時間が減少することから、お風呂の優先度が下がっているケースもあります。
体力や筋力の減少を防ぐためには、日ごろから運動する習慣を身に着けておくのがおすすめです。
認知症が原因でお風呂に入れない
高齢者がお風呂に入らない理由の2つ目は、認知症が原因になっているパターンです。
認知症になると、お風呂の入り方が分からなくなる場合があります。
具体的には、シャワーや蛇口の使い方を忘れたり、身体の洗い方が分からなくなったりします。
そのほか、認知症では恐怖心を感じやすくなるという症状が現れるケースも少なくありません。
浴室の環境や水に対して恐怖心を抱いてしまい、お風呂に入らない高齢者もいます。
高齢者の認知症は、お風呂に入らない原因になる恐れがあるため、早期に対策するのが大切です。
以下の記事では、高齢者の認知症を早期発見するポイントについて解説しているので、参考にしてください。

お風呂に入る必要性がわからない
高齢者がお風呂に入らない理由の3つ目は、お風呂に入る必要性がわからないというものです。
高齢になり、感覚が鈍ってくると体臭や汚れに対して鈍感になります。
周囲とコミュニケーションを取る機会も減少し、清潔さを保つ必要性を感じなくなると、高齢者がお風呂に入らない場合があります。
お風呂に入る必要性がわからなくなっている場合は、高齢者が外出する機会を増やすなどの対応がおすすめです。
周囲の人と関わる中で、入浴の必要性について理解してもらえる場合もあるためです。
しかし、強制的に外出させるようなことはせずに、あくまでも高齢者の意見を尊重してあげるようにしましょう。
過去の記憶が原因でお風呂に入りたくない
高齢者がお風呂に入らない理由の4つ目として、過去の記憶が原因でお風呂に入りたくないと感じている可能性が考えられます。
お風呂に対してよい思い出がない場合は、高齢者がお風呂に入らない原因になっているかもしれません。
例えば、過去に浴室で転倒したり、お湯が熱くてやけどをしたりした経験があると、お風呂に入りたくないと感じてしまう場合があります。
お風呂に対する嫌な記憶を塗り替えるためにも、楽しく入浴させたり、不安を解消してあげたりするのが大切です。
具体的には、音楽を流したり、入浴剤を入れたりして、お風呂への嫌な印象を取り除きましょう。
恥ずかしいからお風呂に入りたくない
高齢者がお風呂に入らない理由の5つ目として、恥ずかしいことが原因として考えられます。
歳を取り、一人で入浴ができなくなった高齢者は、入浴時の介助が必要になります。
入浴する際に、他人に裸を見られることに抵抗感を抱いていることも少なくありません。
介助者が異性の場合は、より一層恥ずかしさを感じてしまう高齢者も多いです。
そのほか、歳を取ると肌のハリやツヤがなくなり、しわやたるみが増えてきます。
このような加齢による体の変化を見られたくないと感じていることも、高齢者がお風呂に入らない原因として考えられます。
高齢者がお風呂に入らないとどうなる?
「高齢者がお風呂に入らないとどうなるの?」と不安を感じている方も多いでしょう。
高齢者がお風呂に入らない場合、皮膚のトラブルや感染症が引き起こされる可能性があります。
高齢者の皮膚のかゆみや乾燥した状態は、汚れの蓄積が原因とされています。
しっかりとお風呂に入って、皮膚のかゆみや乾燥を対策することが重要です。
また、高齢者がお風呂に入らないことは、皮膚の感染症リスクにも関わっています。
皮膚に細菌などが残ったままで生活をしていると、体内に細菌が侵入しやすくなる恐れがあります。
お風呂に入って清潔にすれば、感染症のリスクを低下させられるため、入浴は大切です。
さらに、不潔な状態で過ごしていると、コミュニケーションにも影響が出る可能性があります。
体臭がきつくなり、周囲の人から避けられるようになってしまうと、高齢者の孤独感が増加してしまいます。
高齢者がひきこもりになってしまうと、さまざまな問題に発展する可能性が増えるため、注意が必要です。
高齢者の引きこもりに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法
高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法として、以下の4つがあります。
- 脱衣所や風呂場の温度を高める
- 高齢者が一人でもお風呂に入れるような設備を整える
- 高齢者が恥ずかしくなくなるように工夫する
- 少しずつお風呂に入る習慣を身につける
それぞれの対処方法を詳しく解説していくので、高齢者がお風呂に入らないと困っている方は参考にしてください。
脱衣所や風呂場の温度を高める
高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法1つ目は、脱衣所や風呂場の温度を高めることです。
高齢者は温度感覚の変化などにより、寒がりになるケースも少なくありません。
脱衣所や風呂場の温度が低いと、お風呂に入るのが億劫に感じてしまう場合もあります。
そのため、高齢者がお風呂に入らない場合は、脱衣所や風呂場の温度を高めて、お風呂に対する抵抗感をやわらげてあげましょう。
また、高齢者がお風呂に入らない原因になっている寒がりな状態を改善するのも効果的です。
高齢者の寒がりに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

高齢者が一人でもお風呂に入れるような設備を整える
高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法2つ目は、一人でもお風呂に入れるような設備を整えることです。
高齢者は筋力や体力が衰えているのが原因で、お風呂に入らない可能性があります。
浴槽に入りやすいように手すりを設置したり、座ってシャワーを浴びられるように椅子を置いたりするのがおすすめです。
また、高齢者にとって風呂場は滑りやすく、転倒リスクが高いです。
滑り止めマットを敷いて、転倒リスクを軽減することで高齢者がお風呂に入りやすい環境を整えてあげましょう。
高齢者が恥ずかしくなくなるように工夫する
高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法3つ目は、恥ずかしくなくなるように工夫することです。
お風呂に一人で入れない高齢者は、介助者に裸を見られたくないと感じている場合が多くあります。
同性の介助者にお願いしたり、仕切りやカーテンで裸を見られにくくしたりするなどの方法がおすすめです。
また、タオルで身体を隠す方法であれば、すぐに実践することができます。
少しずつお風呂に入る習慣を身につける
高齢者がお風呂に入らない場合の対処方法4つ目は、少しずつお風呂に入る習慣を身につけることです。
体力や認知機能の低下で、お風呂に入らないことが習慣になってしまっている場合は、段階的に慣らすのがおすすめです。
例えば、シャワーで身体を洗うだけであったり、短時間だけお風呂に浸かったりするなど、簡単なものから始めてみましょう。
シャワーや湯船も嫌いな場合は、タオルで身体を拭いたり、足湯をしたりするなど、より簡単なものから習慣化していきます。
高齢者がお風呂に入らない場合はシャワーだけでも良い!
高齢者がお風呂に入らないと悩んでいる方の中には、シャワーだけで入浴を済ませてもよいのか疑問に感じている方も多いでしょう。
ここからは、高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
お風呂に入らない高齢者の対応に困っている方は、メリットやデメリットを判断したうえで、シャワーだけで入浴するかどうかを検討してみましょう。
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリット5つ
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリットとして、以下の5つが挙げられます。
- 労力がかからない
- 心臓への負担が少ない
- 立ちくらみや転倒のリスクを軽減できる
- 浴槽で溺れるリスクを抑えられる
- 水道代を節約できる
それぞれのメリットを詳しく解説していくので、高齢者がシャワーだけで入浴を済ませて良いのかと気になっている方は、参考にしてください。
労力がかからない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリット1つ目は、労力がかからない点です。
浴槽に浸かる場合は、浴槽を跨いだり湯船に腰を下ろしたりする際に、しんどいと感じてしまう高齢者も少なくありません。
高齢者は身体機能が低下しているため、少しの動作でも疲労を感じてしまう可能性があります。
しかし、シャワーであれば、立ったり座ったりするなどの動作が不要になるため、労力をかけずに入浴が可能です。
また、お風呂のお湯を貯める手間が増えることで、入浴自体を面倒に感じてしまい、入浴を拒否されてしまう可能性が高まります。
高齢者が入浴を拒否するのは、労力以外にもさまざまな原因が考えられるため、詳細を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

心臓への負担が少ない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリットの2つ目は、心臓への負担が少ない点です。
特に冬の季節は、脱衣所や浴室の気温が下がっている場合が多いため、浴槽のお湯との温度差が大きくなります。
熱いお湯に浸かった際の急な温度変化は、血圧や脈拍が上昇する原因となり、心臓に負担がかかりやすいです。
場合によっては、心臓発作につながるリスクもあるため、浴槽を使用する際には注意が必要です。
しかし、シャワーだけの入浴であれば、急激な温度変化が起こりづらいため、心臓への負担を軽減できます。
心疾患の既往歴などがある高齢者は、急激な温度変化を避けるために、シャワーを使用するのもおすすめです。
立ちくらみや転倒のリスクを軽減できる
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリットの3つ目は、立ちくらみや転倒のリスクを軽減できる点です。
シャワーを使わずに入浴する場合は、浴槽を跨ぐ必要があるため、転倒リスクが高まります。
お風呂の床は滑りやすくなっているため、滑り止め防止マットを敷いたり、手すりを付けたりするのがおすすめです。
また、浴槽で身体を温めた後に立ち上がるタイミングで、立ちくらみが起きる可能性が高いです。
これは、浴槽から立ち上がる際に、水圧で抑えられていた血管が拡張するため、一時的に血圧が低下することが原因とされています。
しかし、シャワーだけの入浴であれば、水圧の影響を受けないため、立ちくらみのリスクを軽減できます。
浴槽で溺れるリスクを抑えられる
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリットの4つ目は、浴槽で溺れるリスクを抑えられる点です。
高齢者が浴槽に入ると、血圧の変化・心臓への負担・転倒などのリスクが増加してしまうため、浴槽で溺れる可能性も高まります。
実際に厚生労働省の「家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数・構成割合」によると、溺死や溺水による高齢者の死亡者数が多いことが分かっています。
65~79歳 | 80歳以上 | |
浴槽内での溺死及び溺水 | 1,288人 | 1,298人 |
浴槽への転落による溺死及び溺水 | 35人 | 34人 |
家庭内での不慮の事故による死亡者の総数は、65~79歳で4,047人、80歳以上で4,378人です。
この結果から、家庭内での死亡事故のうち、30%以上が浴槽が原因で起きていることが分かります。
高齢者にとって、浴槽は溺死や溺水のリスクが大きいため、シャワーだけでの入浴を検討してみるのもおすすめです。
水道代を節約できる
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるメリットの5つ目は、水道代を節約できる点です。
東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合、約36リットルの水を消費します。
また、一般的な家庭用の浴槽の用量は、200~250リットル程とされています。
浴槽をいっぱいにするのに必要な水量は、シャワーの使用時間に換算すると、約17~21分間に相当します。
17~21分以内にシャワーだけで入浴できる高齢者であれば、水道代の節約につながるでしょう。
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリット4つ
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリットとして、以下の4つがあります。
- 十分に身体が温まらない
- 疲労回復の効果を得られない
- リラックス効果が得られない
- 身体の汚れを十分に落とせない
高齢者がシャワーだけを使用するメリットも多くありますが、デメリットもあるため、しっかりと確認しておきましょう。
それぞれのデメリットを詳しく解説していくので、参考にしてください。
十分に身体が温まらない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリット1つ目は、十分に身体が温まらない点です。
浴槽に浸かれば身体全体を温める効果がありますが、シャワーだけでは身体が芯から温まりません。
特に高齢者は、血行不良や体温調節機能の低下などにより、寒がりな方も多いです。
また、高齢者がシャワーだけで入浴すると、身体の表面ばかりが温まるため、浴室から出た際に気化熱によって体温が奪われやすいと言われています。
寒がりな高齢者は、十分に身体を温められる浴槽に浸かる方が良い場合もあるでしょう。
疲労回復の効果を得られない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリット2つ目は、疲労回復の効果を得られない点です。
浴槽で身体を温めれば、血行が促進されたり筋肉の緊張がほぐれたりするため、疲労回復の効果を期待できます。
しかし、高齢者がシャワーだけで入浴をする場合は、身体の表面だけが温まるため、深部の血流の改善ができません。
深部まで血流の流れを良くして、老廃物を流すことで疲労回復の効果を得たい方は、浴槽に浸かるのがおすすめです。
また、毎回浴槽に浸かるのではなく、普段はシャワーを使用して、疲労を感じたタイミングで浴槽に浸かるなどの方法も有効です。
リラックス効果が得られない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリット3つ目は、リラックス効果が得られない点です。
浴槽に浸かると、身体が温まることで副交感神経や新陳代謝が促進される「温熱効果」や身体に浮力がかかって重力の負荷を和らげる「浮力作用」などによって、リラックス効果が得られます。
しかし、シャワーだけで入浴をする高齢者の場合、温熱効果や浮力作用を得られない可能性が高いです。
副交感神経が優位になれば、眠りにつきやすくなるため、寝られずに悩んでいる高齢者は浴槽に浸かることも検討してみましょう。
夜に寝ない高齢者の対策については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

身体の汚れを十分に落とせない
高齢者がシャワーだけで入浴を済ませるデメリット4つ目は、身体の汚れを十分に落とせない点です。
浴槽で十分に身体を温めれば、毛穴が開くため、皮脂や汗などの汚れが落ちやすくなります。
しかし、シャワーだけでは十分に身体が温まらないため、毛穴が開きづらく、汚れがあまり落ちません。
特に高齢者は、新陳代謝が低下しているため、皮脂や角質などが溜まりやすい傾向にあります。
高齢者がどうしてもシャワーだけで入浴したい場合は、入浴前に蒸しタオルなどで身体を温めて毛穴を開かせてみるのもおすすめです。
まとめ
本記事では、高齢者がお風呂に入らない理由や対処方法について詳しく解説しました。
高齢者がお風呂に入らないと、感染症や肌トラブルのリスクが高まります。
肌のトラブルを避けるためにも、高齢者がお風呂に入らない理由を理解して、適切に対処を行う必要があります。
本記事で紹介した対処方法も参考にしながら、高齢者がお風呂に入らないという状態を少しずつ改善していきましょう。
また、高齢者が遠方に住んでいる場合は、お風呂に入っているかどうかを確認することができません。
そのような場合は、弊社のハローライトがおすすめです。
電気が点灯すると、電球からお知らせが届く仕組みになっており、高齢者が入浴しているかどうかを確認することができます。
また、安否確認としても活用できるため、お風呂場以外でも利用が可能です。
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