老人ホームに入りたくないと言われたらどうする？入りたくない理由や対応方法を解説

「老人ホームに入りたくないと言われてしまった」

「老人ホームに入りたくない場合はどうすればいいの？」

高齢者の介護が必要になり、老人ホームに入居させたいと考えている方の中には、上記のような悩みがある方も多いでしょう。

老人ホームに入りたくないと言われた場合は、専門家に相談したり、体験入居をしてみたりするのがおすすめです。

本記事では、老人ホームに入りたくないと言われた場合の対応方法や理由を紹介していきます。

老人ホームを拒絶する高齢者の対応に困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

老人ホームに入りたくない理由

老人ホームに入りたくないという場合は、以下のような理由で入居を拒否している可能性が考えられます。

• 住み慣れた自宅で過ごしたい
• 老人ホームに良いイメージがない
• ほかの入居者と過ごすことへの不安がある
• 知らない人に介護されたくない
• 見捨てられたと感じる

それぞれの理由を詳しく解説していくので、高齢者が老人ホームに入りたくない理由を理解してあげましょう。

住み慣れた自宅で過ごしたい

老人ホームに入りたくない理由の1つ目は、住み慣れた自宅で過ごしたいということが挙げられます。

特に長年住んでいる自宅の場合は、思い出があったり、安心を感じたりできるため、離れることに抵抗を感じる可能性があります。

愛着のある家や周囲の風景などを手放したくないという気持ちから、「老人ホームに入りたくない」と考えている高齢者も多いです。

老人ホームに良いイメージがない

老人ホームに入りたくない理由の2つ目は、老人ホームに対して良いイメージがないことが挙げられます。

具体的には、自由が制限されてしまう・自宅のように快適に過ごせない・冷たい対応をされるなど、さまざまなイメージを持っています。

テレビやドラマなどで見た老人ホームのイメージが悪い場合、「老人ホームに入りたくない」と感じることも多いです。

また、老人ホームに入っている友人から話を聞いたり、実際に本人が老人ホームに入っていた時に経験したりしたイメージが残っているケースもあります。

そのほか、ニュースなどで老人ホームで虐待を受けたなどの情報を見て、悪いイメージを持ってしまうこともあるでしょう。

ほかの入居者と過ごすことへの不安がある

老人ホームに入りたくない理由の3つ目は、ほかの入居者と過ごすことに対して不安を抱いていることが挙げられます。

プライバシーを重視する高齢者の場合、ほかの入居者がいることでストレスを抱えやすくなります。

「他人の気を遣いながらの生活が大変だ」「自分と相性が良くない相手がいるかもしれない」などの不安から、老人ホームに入りたくないと感じている高齢者も少なくありません。

周囲の方とコミュニケーションを取るのが苦手でない方であれば問題ありませんが、消極的なタイプの高齢者は、敷居が高いと感じてしまうでしょう。

知らない人に介護されたくない

老人ホームに入りたくない理由の4つ目は、知らない人に介護されたくないということが考えられます。

特にプライドが高い方や、恥ずかしさを感じやすい方は、知らない人に介護してもらうことに抵抗感があるケースが多いです。

歳を取って自立してできる行動が減りますが、高齢者は知らない人にその姿を見られたくないと感じます。

また、他人に介護されることで、自尊心が傷ついてしまう場合もあります。

自分に自信を持てなくなり、周囲とのコミュニケーションが減少して、孤独感を感じるケースも少なくありません。

孤独感が増えると、高齢者がひきこもりになってしまい、死亡率の増加や身体機能の低下につながる恐れもあります。

高齢者のひきこもりについては、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

見捨てられたと感じる

老人ホームに入りたくない理由の5つ目は、見捨てられたと感じてしまうことが挙げられます。

老人ホームに入居するとなると、「自分は必要とされていない」「家族から見放された」と思ってしまう高齢者が多くいます。

また、「自分が家族の負担になっていたのではないか」などの罪悪感を抱くケースも少なくありません。

そのほか、高齢者と同居している場合は、老人ホームに入居すると家族との距離が遠くなることも理由として考えられます。

老人ホームへの入居を進める際には、高齢者の気持ちを理解して、見捨てるわけではないことを伝えてあげましょう。

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法として、以下の4つがあります。

• 老人ホームに入居体験してみる
• 専門家に相談する
• さまざまな老人ホームを見学する
• 在宅での介護を検討する

それぞれの対応方法を詳しく解説していくので、老人ホームに入りたくないと言われて困っている方は参考にしてください。

老人ホームに入居体験してみる

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法1つ目は、老人ホームに入居体験をしてみることです。

老人ホームに悪いイメージを持っていたり、不安があったりする場合は、実際に入居体験をしてみてイメージを塗り替えるのがおすすめです。

実際に老人ホームのスタッフや入居者と関わってみると、雰囲気をつかむことができます。

ショートステイなどに対応している老人ホームも数多くあるため、数日から数週間ほど滞在するように勧めてみるとよいでしょう。

実際に老人ホームで生活を送ってみることで、悪いイメージを払拭できる可能性もあります。

本人とよく話し合って、お互いが納得した状態で入居体験を利用しましょう。

専門家に相談する

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法2つ目は、専門家に相談することです。

老人ホームへの入居を嫌がる高齢者の悩みは、ケアマネージャーや医療従事者に相談するのがおすすめです。

専門家の話を聞けば、より説得力が高いため、納得してもらえる可能性が高まります。

また、心理的な抵抗感が強い場合は、カウンセラーに相談してみましょう。

さまざまな老人ホームを見学する

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法3つ目は、さまざまな老人ホームを見学することです。

老人ホームへの入居体験が難しい場合は、見学をするだけでもよいので見学会などに参加してみましょう。

老人ホームは、種類や雰囲気、サービス内容などが各施設で異なります。

いろいろな老人ホームがあることを知れば、入居したいと思えるサービスが見つかるかもしれません。

気になる老人ホームを見つけるためにも、複数の老人ホームで見学してみましょう。

在宅での介護を検討する

老人ホームに入りたくないと言われる場合の対応方法4つ目は、在宅での介護を検討することです。

どうしても老人ホームに入りたくない場合は、住み慣れた自宅で訪問介護やデイサービスなどを利用するのがおすすめです。

また、高齢者が一人で暮らす場合は、快適に生活を送れるように、バリアフリー化を進めていきましょう。

さらに、安否確認も同時に行いたい方は、弊社のハローライトがおすすめです。

電球の点灯を検知して、通知する仕組みになっており、長時間点灯しない場合や点灯しっぱなしの際にもメールが届きます。

高齢者の一人暮らしに不安がある方は、ぜひご活用ください。

老人ホームに入るように説得する際の注意点

老人ホームに入るように説得する際の注意点として、以下の3つがあります。

• 老人ホームの入会を強制しない
• 高齢者の意見をしっかりと聞く
• 入会後もなるべく会いに行く

高齢者が老人ホームに入りたくないと言う場合は、入会を強制することなく、意見をしっかり聞いてあげるのが大切です。

老人ホームを嫌がる理由を傾聴して、気持ちを理解してあげましょう。

高齢者の意見を否定して、聞く姿勢を持たずにいると、信頼関係が壊れてしまう恐れもあります。

そのため、どうしても嫌がる場合は、自宅での介護も検討するなど、柔軟に対応するのがおすすめです。

また、入会後に家族と会う機会が減少すると「見捨てられた」と感じてしまう可能性もあるため、可能な限り面会してあげましょう。

まとめ

本記事では、老人ホームに入りたくないと言われる理由や対応方法について詳しく解説しました。

老人ホームに入りたくない理由は、良いイメージがなかったり、見捨てられたと感じてしまったりすることが挙げられます。

高齢者の気持ちを理解して、老人ホームに入りたくない理由を聞きだしてあげましょう。

本記事で紹介した「老人ホームに入るように説得する際の注意点」も参考にしてください。

また、どうしても老人ホームに入りたくない場合は、自宅で介護することも検討してみましょう。

安否確認も行いたい場合は、弊社のハローライトをご利用ください。