「高齢の親が車に高齢者マークを付けない」
「付けないと罰則にならない?」
上記のようにお悩みではありませんか?
高齢者マークを車に貼られているのを目にする機会は多いですが、「まだ付けなくても大丈夫!」「恥ずかしいから付けない!」などの理由から付けない方もいます。
この記事では、高齢者マークを付けないとどうなるのか、高齢者マークを付けている車への禁止事項を解説します。
また、高齢者マークを付けることのメリットや運転で気を付けるべきことも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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高齢者マークとは
高齢者マークは、正式には「高齢運転者標識」と呼ばれ、高齢ドライバーが車を運転する際に、車の前後に付けることが推奨されているマークです。
「シルバーマーク」や「四つ葉マーク」「もみじマーク」といった名前で呼ばれることもあります。
このマークは1997年に導入されましたが、運転初心者を示す「若葉マーク(初心運転者標識)」よりも歴史が浅いため、若葉マークほど広く知られていない面もあります。
長年運転してきた方でも、加齢に伴い判断力や身体能力が衰えることがあります。このマークを付けることで、周囲のドライバーに高齢者が運転していることを知らせ、配慮した運転を促す役割があるのです。
以下の記事では、高齢者の運転に対する内容が詳しく記載されているので、ぜひ参考にしてください。
高齢者マークの種類は2種類ある
高齢者マークには、新しい「四つ葉マーク」と、以前使われていた「もみじマーク」の2種類があります。
旧型のもみじマークは紅葉をイメージしたデザインで、1997年から使われていました。
黄色とオレンジの葉型で特徴的ですが、枯れ葉を連想させるという意見もあり、一部で評判がよくありませんでした。
そのため、2011年からは四つ葉のクローバーと「S」を組み合わせた新型の四つ葉マークが登場しました。
このマークは幸運や安全を象徴しています。
現在ではどちらのマークも高齢運転者標識として使用でき、高齢ドライバーの安全運転をサポートする役割を果たしています。
高齢者マークの仕様は70歳から
高齢者マークの使用は道路交通法で定められており、70歳以上の運転者が対象です。
ただし義務ではなく「努力義務」とされているため、高齢者マークを絶対に付けないといけないのではありません。
もともと75歳以上では義務とされていましたが、2009年の法改正で努力義務に変更されました。
高齢者マークを付けないと罰則になるのか
高齢者マークを付けていなくても、罰則にはなりません。
高齢者マークを車に付けるのは義務ではなく、あくまで「努力義務」です。そのため付けなくても罰則はありませんが、安全運転のために、70歳以上の方はできるだけ高齢者マークを付けるようにしましょう。
また、自家用車だけでなく、タクシーなどの営業車も努力義務の対象です。周囲の安全を考えて、積極的にマークを表示しましょう。
高齢者マークを貼っている車への禁止事項
高齢者マークが付いている車に対しては、無理な幅寄せや割り込みを避ける必要があります。
万が一違反すると道路交通法違反となり、運転者には最大で5万円の罰金や反則金が課されます。
反則金の具体例は、以下のとおりです。
中型車を含む大型車 | 7,000円 |
普通車や二輪車 | 6,000円 |
小型特殊車 | 5,000円 |
また反則金と一緒に、違反点数も1点引かれます。
高齢者マークを付けていると、周囲の車が自然に配慮してくれるため、高齢者自身も運転がしやすくなります。
70歳以上の方は、自身の安全のためにも、高齢者マークを付けるようにしましょう。
高齢者マークはどこで手に入る?
高齢者マークは、運転免許更新センターや運転試験場、警察署などの公的機関のほか、カー用品店やホームセンター、インターネットで購入できます。
一般的にはマグネットタイプや吸盤でウィンドウに取り付けるタイプが多く、価格はシンプルなものだと数百円程度から、高級なデザインのものでも1,000〜1,500円前後で手に入ります。
高齢者マークはどこに付ける?
高齢者マークは、他の車に「高齢者が運転している」ということを知らせるためのもので、見やすい位置に貼ることが重要です。
道路交通法では、「前面と後面の地上高さが0.4m以上1.2m以下の位置に、それぞれ1枚ずつ貼ること」が義務付けられています。周囲のドライバーが見やすい場所に取り付けることで、自身の安全も確保できます。
高齢者マークは、前後に2枚を定められた高さに、見やすい位置に貼るようにしましょう。なお、フロントガラスには取り付けることができません。
高齢者マークを付けることによって得られるメリット
これまで、高齢者マークを付けるのはあくまで「努力義務」であることを解説しました。
ですが高齢者マークには、以下のようなメリットがあるため、付けることをおすすめします。
- 周りから配慮してもらえる
- あおり運転防止につながる
- 自分の年齢を自覚して慎重な運転をするようになる
それぞれのメリットを、詳しく解説していきます。
周りから配慮してもらえる
周囲の車や歩行者に「この車は高齢者が運転している」と知らせることが、事故防止につながる可能性があります。
年齢を重ねると、自覚がなくても反応速度や判断力が衰えることがあります。
高齢者マークをつけることで、周囲の運転者が車間距離を広く取ったり、高齢者マークの車を注意深く運転したりすることで、安全な運転が可能になるのです。
これにより、事故が起こるリスクを減らせるかもしれません。
あおり運転防止につながる
近年はあおり運転が社会問題になり、悲惨な事故も起こっていることから厳罰化しています。
しかし、それでもあおり運転はなくなっていません。
高齢者が運転する車に限ったことではありませんが、速度をあまり出さずに流れに乗り切れていない、若干のふらつきがあるなど、知らず知らずのうちにあおり運転のターゲットになってしまう可能性もあります。
高齢者マークを付けている車への無理な割り込みや、幅寄せ(危険回避目的の場合を除く)などは法律で禁止されています。
そのため、高齢者マークを付けることであおり運転を防ぐ効果が期待できるのです。
自分の年齢を自覚して慎重な運転をするようになる
元気で健康な高齢者の方でも、年齢を重ねると判断力や反応速度が落ちていることがあります。
運転していると「ヒヤッ」とする場面が増えるかもしれません。
高齢者マークを付けることで、自分が高齢であることを改めて意識し、慎重な運転を心掛けるようになります。
その結果、危険な状況に遭遇することが少なくなり、安全な運転ができるようになるのです。
高齢者の運転で気を付けるべきこと
高齢になると、以下のような心身機能の変化が懸念されるため、事故を防ぐために慎重に運転する必要があります。
- 視力・視野の低下
- 身体機能の低下
- 心理的な変化
それぞれの機能の変化による気を付けるべきことを、詳しく紹介します。
視力・視野の低下
高齢者にとって、視力や視野の変化は運転に大きな影響を与えます。
視力が落ちると道路標識やカーナビの文字が見えづらくなり、運転に集中しにくくなるのです。
また、動いているものを見る力(動体視力)が低下すると、標識や他の車の動きに気づきにくくなり、反応が遅れることがあります。
さらに視野が狭くなると、横から近づく車や歩行者に気づかず、事故のリスクが高まる恐れがあります。
そのため定期的に視力をチェックしたり、スピードを控えて慎重に運転したりすることが大切です。
身体機能の低下
年齢を重ねると筋力や関節が変化し、運転に影響が出ることがあります。
腰や膝に痛みがあると、ハンドルやブレーキ操作がスムーズにできなくなることがあり、筋力が弱くなると素早く反応するのが難しくなる場合もあります。
そのため車間距離を十分に取って、体に負担をかけない無理のない運転を心がけるようにしましょう。
心理的な変化
運転中の心理的な変化も、判断や行動に影響を与えることがあります。長年の経験から「自分は大丈夫」と思いすぎると、自信が過信に変わり、無理な運転や危険な判断をしてしまうことがあります。また、記憶力や判断力が衰えることで、危険な場所を見落としたり、運転への不安が強くなる場合もあります。
これに対応するには、自分の運転を見直し、冷静で慎重な運転を心がけることが大切です。
危ないと感じた出来事があったときには、その原因を振り返り、安全運転の意識を高める習慣をつけることをおすすめします。
参考:高年齢者に配慮した交通労働災害防止の手引き(高年齢になっても安全・健康に働くために)|厚生労働省
高齢者マークを付けないことで危険性が上がることを理解しよう
今回は高齢者マークについて解説しました。
高齢者マークは、70歳以上のドライバーが努力義務として車両に付けることで、安全運転を促すものです。
高齢者マークを付けることで、周囲の配慮やあおり運転防止が期待でき、自身も慎重な運転を意識できます。
また、高齢になると身体機能の低下によって、いつ何が起こるかわかりません。当社のハローライトは、ご自宅の電球を指定のものに取り換えるだけで、高齢者を見守ることができます。
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