シニアの恋愛事情とは？実態データ・出会い方・注意点を解説

「シニア世代で恋愛を楽しむのは変？」
「シニアの恋愛にはどのような事情があるの？」

上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

シニア世代の恋愛は決して珍しいものではありません。

民間調査では、50～79歳の約6人中1人に「交際相手がいる」という結果も報告されています。

本記事では、シニア恋愛の現状やメリット、注意点などについて詳しく解説します。

シニア世代の恋愛事情を正しく理解することで、年齢にとらわれない豊かな人生を送れるでしょう。

シニアの恋愛事情とは？

シニア世代の恋愛は、以下のように大きく変わってきています。

• 恋愛に対する意識の変化
• ミドル・シニア世代の約6人に1人が恋愛中

それぞれ詳しく見ていきましょう。

恋愛に対する意識の変化

シニアの恋愛事情としてまず注目したいのが、恋愛に対する意識の変化です。

かつては「年を重ねたら恋愛は控えるべき」という考えが一般的でしたが、現在は「いつまでも恋愛を楽しみたい」と考える人が増加傾向にあります。

ミドル・シニア世代の約6人に1人が恋愛中

シニアの恋愛事情として「約6人に1人が恋愛中」という調査結果があります。

50～79歳を対象とした恋愛意識調査では、約15%の人が「交際している相手がいる」と回答しています。

さらに「結婚相手・恋人が欲しい」と考えるミドル・シニア世代は22.9％という結果になりました。

調査結果は、シニア世代にとって恋愛が特別なことではなく、日常的な関心事となっていることを示しています。

引用：タメニー株式会社「恋するシニア、昨年より増加。約4人に1人が恋愛中」

シニア世代の出会いの場

シニア世代の恋愛において、以下のような出会いの場も増加しています。

• 婚活サービスや結婚相談所
• SNSやマッチングアプリ

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

婚活サービスや結婚相談所

シニア世代の出会いの場として、婚活サービスや結婚相談所の利用は急速に拡大しています。

結婚相談所では、シニア世代専用のコースやサービスを設ける事業者も増え、年代に応じたきめ細かなサポートが提供されている状況です。

SNSやマッチングアプリ

デジタル婚活は、シニア世代にも浸透しています。

50代以上のマッチングアプリ利用者も増加しており、スマートフォンの普及とともにデジタルネイティブではない世代も活用できる状況となりました。

FacebookやInstagramなどのSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス：インターネット上で人同士がつながる仕組み）を通じた出会いも一般的になっている傾向にあります。

また恋愛相手だけでなく、共通の趣味や価値観を持つ相手と知り合う機会も広がっています。

スマホをうまく使えない方は、以下の記事で解決策を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

シニア恋愛のメリットと注意点

シニア恋愛には多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあり、バランス良く理解することが大切です。

恋愛によるメリット

シニア世代が恋愛をすると、社会的つながりや健康面でメリットがあります。

社会的なつながりで孤独感が大幅に軽減され、脳の活性化を促し、認知機能の維持にも期待できます。

パートナーがいることで生活リズムが整い、健康管理への意識も高まるため、身体的な健康状態の改善も可能です。

生きがいを感じることで、日々の活動量も自然と増加しやすくなるでしょう。

高齢者が生きがいをもつメリットについては、以下の記事でも解説しています。

シニアの恋愛の注意点

一方で、シニア恋愛にはリスクも存在します。

最も注意すべきは金銭トラブルで、特にロマンス詐欺（恋愛感情を利用してお金をだまし取る詐欺）の被害が増加傾向にあります。

年代に関わらず発生しており、高額な被害を受けるケースも多い状況です。

被害にあわないために、お金を求められた場合は周りに相談しましょう。

お金や法的側面での配慮

シニア恋愛では、お金や法的側面への配慮が不可欠です。

再婚する場合、相続権の変更や財産分与、年金受給への影響など、複雑な問題が発生します。

特に子どもがいる場合は、相続に関する家族間のトラブルを避けるため、事前の話し合いや法的手続きが重要です。

年金制度では、遺族年金の受給資格や厚生年金の分割など、婚姻関係によって大きく変わる可能性があることを理解しておく必要があります。

専門家への相談や、パートナーとの十分な話し合いを通じて、将来的な経済設計を明確にしておきましょう。

シニアの恋愛に対する家族や周囲の反応

シニアの恋愛に対する家族や周囲の反応は複雑です。

• 子世代からの反応 
• 恋愛が家族関係に与える影響 
• 周囲の理解を得ながら恋愛を楽しむヒント

家族との調和を保ちながら恋愛を楽しむポイントを解説します。

子世代からの反応

親の恋愛に対する子世代の反応は多様です。

初期は戸惑いを示す家族が多いものの、時間をかけて理解を得る形になるでしょう。

家族からは親の幸せを願い、「一人で寂しい思いをしてほしくない」という考えもあります。

恋愛が家族関係にもたらす影響

シニアの恋愛は、家族全体の関係性に変化をもたらします。

親が恋愛に前向きになると家庭の雰囲気も明るくなり、会話が増える傾向が見られるでしょう。

ただし、将来の介護に影響を与える可能性もあり、特に再婚する場合は介護責任や費用負担について、事前の話し合いが重要です。

パートナーの存在により、子世代の介護負担が軽減される場合もあれば、逆に複雑化する場合もあります。

状況に応じた柔軟な対応が求められるでしょう。

周囲の理解を得ながら恋愛を楽しむヒント

家族や周囲の理解を得ながらシニア世代が恋愛を楽しむには、コミュニケーションが鍵となります。

まず、恋愛の意図や相手への思いを家族に誠実に伝えることが大切です。

急激な変化を避け、段階的に関係を深めることで、家族も受け入れやすくなるでしょう。

また、既存の家族関係を大切にしながら、新しい関係を築く姿勢を示す必要があります。

家族間でお互いの気持ちや不安を共有する機会を設けましょう。

透明性のあるコミュニケーションが、円満な恋愛関係を作っていきます。

まとめ｜年齢にとらわれず恋愛をして健康でいよう

シニア世代にとって恋愛は、心身の健康や生活の質を高める大切な要素です。

高齢者の約6人に1人が恋愛中というデータが示すように、年齢を重ねても恋愛を楽しむことが自然になりました。

出会いの場は多様化しており、婚活サービスやSNSなど幅広い選択肢があります。

シニア世代が恋愛によって得られる生きがいや孤独感の軽減には、価値があるといえるでしょう。

ただし、金銭トラブルやロマンス詐欺への注意、相続や年金などの法的側面への配慮も欠かせません。

家族との十分なコミュニケーションを通じて理解を得ながら、安心して恋愛を楽しむことが大切になります。