高齢者におすすめの趣味4選！趣味をもつことで得られるメリットも解説

「高齢者の親に何か趣味を持たせたい」

「無理のない範囲で続けられる趣味はある？」

上記のように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

人は年齢を重ねることで思考能力や身体機能が衰えがちになり、そのままでいると寝たきりや認知症につながる恐れがあります。

そこで趣味を取り入れることで、新しい生きがいが生まれ、認知症予防も期待できるのです。

この記事では、高齢者が趣味をもつことで得られる効果と趣味の選び方を解説します。

また、屋外・屋内に分けておすすめの趣味も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

高齢者が趣味をもつことで得られる効果

高齢者が趣味をもつことで、どのような効果があるのでしょうか。

まずは、得られる効果を詳しくご紹介します。

• 新しい生きがいになる
• 運動不足の解消につながる
• 認知症予防が期待できる
• 新しい出会いが生まれる
• うつ病対策につながる

新しい生きがいになる

趣味を見つけることで、楽しみや目標ができて、毎日をもっと充実して過ごせるようになります。

さらに、生きがいを持つことは心に良いだけでなく、体の健康にも良い影響を与えるとされています。

実際に内閣府の調査では、生きがいを感じている人ほど健康であると答える割合が高いことが分かっているのです。

たとえば、英会話を始めると「外国人の友達を作りたい」や「海外旅行を楽しむために頑張ろう」といった目標が生まれます。

その目標に向かって努力することで自信がつき、毎日がもっと活気あるものになります。

以下の記事では、高齢者が生きがいをもつ重要性を記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

運動不足の解消につながる

ウォーキングやグランドゴルフといった趣味は、運動不足の解消に役立ちます。

年齢を重ねると、高血圧や脳の血管に関わる病気のリスクが高くなりますが、体を動かすことでこれらのリスクを予防したり軽減したりする効果が期待できます。

ただし、高齢になると体力や筋力の衰えから、「ちゃんとできるかな」「続けられるかな」と不安になることもあるでしょう。

運動を始めるときは、いきなり激しい動きをするのではなく、準備体操など軽い動きから始めて、少しずつ体を慣らしていくのがおすすめです。

認知症予防が期待できる

生活習慣病やストレスが認知症の原因になることがありますが、人と接する機会が減り、会話が少なくなることも認知機能の低下につながるとされています。

一方で趣味を持ち、それを通じて仲間と集まる機会が増えると、自然と会話が増え、脳が活発に働きます。

つまり、趣味を楽しむことは認知症の予防にも役立つと言えるのです。

高齢者の認知症について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

新しい出会いが生まれる

同じ趣味を持つ人が集まるコミュニティに参加すると、いろいろな世代や普段出会うことのない人たちと交流でき、良い刺激を受けるでしょう。

老後は人間関係が狭くなりがちですが、趣味を通じて交友の幅を広げることで、シニアライフがより充実したものになります。

さらに、似たような悩みや不安を共有できる友達ができれば、家族以外にも心の支えとなる存在が増え、気持ちが安定します。

友人関係が深まれば、一緒に買い物や旅行を楽しむ機会も増え、毎日がさらに充実したものになるでしょう。

うつ病対策につながる

年齢を重ねるにつれて、体調の変化や定年退職などで生活が変わり、ストレスを感じることがあります。その結果、老人性うつになることもあります。

うつ病になると、「やる気や考える力が落ちる」といった心の問題だけでなく、頭痛や食欲がなくなるなど体調にも影響が出ることがあります。

こうしたうつ病を防ぐためには、趣味を持つことが効果的です。

趣味を楽しむことで幸せな気持ちになり、うつ病の予防につながります。

また、趣味を通じて新しい友達ができることで、シニアライフがより楽しいものになるでしょう。

高齢者が趣味を探す際のポイント

前述したように趣味を持つことでさまざまな効果が得られますが、高齢者の体力や好みに合わせて趣味を選ばなければ、長く続けることは難しいでしょう。

こちらでは以下の項目に分けて、高齢者が趣味を探す際のポイントを詳しく解説していきます。

• 体力的に続けられるかどうか
• 経済的な負担はないか
• 1人でできるか
• 社会と交流できるか
• 生きがいが持てるか 

体力的に続けられるかどうか

体を動かす趣味を楽しむには、ある程度の体力が必要です。

高齢者向けの趣味は激しい動きが少ない場合が多いですが、普段あまりしない動作が含まれることもあります。

無理をするとけがや体調を崩す原因になるため、自分の体力で無理なく続けられるか、しっかり確認してから始めることが大切です。

経済的な負担はないか

趣味によっては、道具をそろえる費用や発表会などに参加するための費用が必要になることがあります。

せっかく自分に合う趣味を見つけても、費用がかかりすぎると続けるのが難しくなるかもしれません。

そのため、無理なく続けられるように、できるだけ費用の負担が少ない趣味を選ぶことが大切です。

1人でできるか

60歳を過ぎると、介護や支援が必要になることを心配する場合もあります。

趣味を長く続けたい気持ちがあっても、自分が支援を必要とする状況であれば、よく考える時間を持つことが大切です。

もし家族に負担をかけてしまう可能性があるなら、その趣味は避けたほうが良いでしょう。

趣味を選ぶ際には、移動や準備を自分一人で無理なくできるかどうかを確認することがポイントです。

社会と交流できるか

定年後は、子どもや職場の人たちとの会話が減り、新しい人と関わる機会も少なくなりがちです。

地域の公民館やコミュニティセンターでは、さまざまな教室や講座が開催されていることがあります。

そこでは同年代の方と出会えるだけでなく、若い世代の子どもたちとも触れ合う機会があり、より充実した生活を送れるでしょう。

生きがいが持てるか 

生活に良い刺激を与え、楽しさを感じられる趣味は、生きがいとなります。

ただし、思っていたのと違ったり、ストレスを感じるようなら、無理せず別の趣味を探してみましょう。

健康で充実した日々を過ごすために、心から楽しめる趣味を見つけてみてください。

屋外でできる趣味

こちらでは、屋外でできる高齢者におすすめの趣味をご紹介します。

• 園芸・ガーデニング
• グランドゴルフ

園芸・ガーデニング

家庭菜園や花を育てることは、心と体に良い影響を与える趣味です。

実際の内閣府による調査でも、高齢者の趣味で最も多いとされています。

植物の世話をするために毎日外に出ることで、日光を浴びることができます。

日光を浴びると、セロトニンという物質が分泌され、ストレスが軽減され、認知症予防も期待できるのです。

さらに、植物の成長を観察したり、育て方を考えることで、心が満たされるでしょう。

育てた野菜を食べたり、花を押し花にしたり写真を撮ったり、さまざまな楽しみ方があります。

グラウンドゴルフ

グラウンドゴルフは、ゴルフのようにクラブでボールを打ち、目的のポストにボールを入れるスポーツです。

全力でボールを打つこともあれば、ボールの勢いを調整する場面もあり、頭と体を使うスポーツです。

公園で試合や練習が行われていることが多いので、見学して面白そうだと感じたら、仲間に入れてもらうのも良いでしょう。

屋内でできる趣味

高齢者におすすめの屋内でできる趣味は以下のとおりです。

• カメラ
• カラオケ

カメラ

カメラは、どこでも撮影できるため、撮った写真を他の人と共有したり、コンテストに出すなど、楽しみ方が広がります。

一度カメラに夢中になると、色々な場所に出かけたくなり、健康にも良い趣味となります。

ただし、カメラ本体やレンズなどの初期費用が高くなることが多いので、注意が必要です。

カラオケ

カラオケは、高齢者の健康維持やストレス解消におすすめの趣味です。

最近では、一人でも楽しめるカラオケボックスが増えているので、気軽に練習できます。

大きな声で歌うことはストレスを解消するだけでなく、カロリーを消費する良い運動にもなります。

また、カラオケは車椅子を使っている方でも楽しめる運動なので、体を動かすのが難しい方にもぴったりです。

地域によっては、カラオケ喫茶がコミュニティの交流の場となっていることもあります。

公民館などでカラオケのサークルを探してみるのも良いでしょう。

高齢者は趣味を活用して生き生きとしたシニアライフを！

高齢者が趣味を持つことは、健康維持やストレス解消、認知症予防に役立ちます。

趣味を通じて新しい生きがいや友人ができ、充実したシニアライフが送れるようになります。

趣味を選ぶ際は、体力や費用、個々の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

屋外や屋内でできる趣味を取り入れて、楽しく健康的な生活を目指しましょう。