定年後にテレビばかり見てしまうのはなぜ?原因と今日からできる改善法3選

「定年後ついついテレビばかり見てしまう…」
「仕事を定年で退職した夫がテレビばかり見ていて困る…」
上記のように、仕事を定年退職してからついついテレビばかり見てしまう方が多くなりがちです。

毎日テレビばかり見ていると、体力や認知機能の低下、ストレスが溜まるなどにつながりかねません。

本記事では、高齢者が定年後にテレビばかり見てしまう理由と対策法について解説します。

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目次

なぜ定年後はテレビばかりになってしまうのか

定年後にテレビばかり見る生活になってしまう理由は大きく3つあります。

  • 仕事がなくなり時間を持て余してしまう
  •  孤独や不安をまぎらわせるため 
  • 家族との関係や生活リズムの変化も影響

それぞれ説明していきましょう。

仕事がなくなり時間を持て余してしまう

定年後にテレビばかり見てしまう理由として、時間を持て余してしまうことが挙げられます。

長年働いてきた方にとって、定年退職は生活の大きな変化をもたらします。

毎日決まった時間に出勤し、仕事をこなしていた日々が突然なくなると、何をすればよいのか戸惑ってしまうでしょう。

特に趣味や地域活動などを持っていなかった場合、手軽に時間をつぶせるテレビが生活の中心になりやすくなります。

テレビは特別な準備も不要で、リモコン一つで楽しめるため、ついつい長時間見続けてしまう傾向があるのです。

孤独や不安をまぎらわせるため

定年後は孤独感や将来への不安を感じやすくなる時期でもあります。

職場での人間関係が途切れ、日中に話す相手がいなくなることで、寂しさを感じる方は少なくありません。

また、健康面や経済面での不安を抱えることもあるでしょう。

テレビをつけていると部屋に音や声が流れ、一人でいても孤独を感じにくくなります。

無意識のうちに、テレビが不安や寂しさを埋める手段になっているケースが多いです。

心理的な理由から、気づけば一日中つけっぱなしという状況に陥ってしまいます。

家族との関係や生活リズムの変化も影響

家族構成や生活リズムの変化も、テレビ依存の一因となります。

配偶者が仕事を続けている場合や、子どもが独立して夫婦二人暮らしであるなど、日中を一人で過ごす時間が増えやすいです。

また、これまで仕事中心だった生活から、家庭での時間が増えることで家族との関わり方に戸惑いを感じることもあります。

環境の変化に適応できず、テレビを見ることで時間を過ごすようになるケースがあるのです。

特に家族とのコミュニケーションがうまくいかない場合、テレビばかり見てしまうことに繋がります。

テレビばかり見ている生活がもたらす悪影響とは

テレビばかり見る生活には、健康面を中心にさまざまな悪影響があります。

  • 長時間の座りっぱなしで体力が落ちる
  • 認知機能が低下しやすくなる
  • 目の健康や睡眠の質の低下
  • ストレスが溜まる

それぞれ一つずつ解説していきましょう。

長時間の座りっぱなしで体力が落ちる

高齢者がテレビばかり見ることに対して、気を付けたいのが運動不足による体力の低下です。

テレビを長時間見続けると、座りっぱなしの状態が続きます。

毎日同じ状態が続くと、筋力が衰え、心肺機能も低下しかねません。

特に高齢期は筋力の低下が早く、一度落ちた体力を取り戻すのは簡単ではありません。

認知機能が低下しやすくなる

テレビばかりの生活は、脳の健康にも悪影響を及ぼします。

テレビをみるときは受け身であり、視聴者が積極的に考えたり判断したりする機会が少ないメディアです。

長時間テレビを見続けると、脳への刺激が減り、認知機能の低下を招く可能性があります。

特に人との会話や新しいことへの挑戦など、脳を活性化させる活動が減ってしまうと、記憶力や判断力の衰えが早まる恐れがあるでしょう。

目の健康や睡眠の質が低下する

テレビの見過ぎは、睡眠や視力にも悪影響をもたらします。

特に夜遅くまでテレビを見続けると、画面の明かりの影響を受けて、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。

睡眠の質が低下すると、日中の疲労感が増し、さらに活動的に過ごせなくなるという悪循環に陥るでしょう。

また長時間画面を見続けることで目が疲れ、ドライアイや視力低下の原因にもなります。

高齢になると目の機能も衰えやすいため、テレビの見過ぎは目の健康にとって大きな負担となるのです。

ストレスが溜まる

テレビばかりの生活は、ストレスも溜まりやすいです。

ニュースやワイドショーなどで流れるネガティブな情報に長時間触れ続けると、知らず知らずのうちに心理的なストレスが蓄積されていきます。

また一日が終わったときに「今日も何もしなかった」という虚無感を覚え、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。

さらに家族から「テレビばかり見ている」と言われ、居場所がないように感じたり、関係がぎくしゃくしたりすることもあるのです。

定年後にテレビ以外で毎日を楽しむための方法3選

定年後の生活を充実させるためには、テレビ以外の楽しみを見つけることが大切です。

  • 趣味を見つけて生活にハリを出す
  • 地域活動やボランティアで人と関わる
  • 無理なく体を動かす習慣をつくる

それぞれ説明していきます。

趣味を見つけて生活にハリを出す

定年後の生活をテレビ以外で充実させるため、自分が楽しめる趣味を見つけましょう。

趣味は生活に目的とメリハリ、生きがいを与えてくれます。

読書・園芸・料理・写真・絵画・楽器演奏など、興味のある分野から始めてみるのがおすすめです。

最初は手軽に始められることから試してみましょう。

図書館で本を借りたり、ベランダで花を育てたり、スマートフォンで写真を撮ったりなど、趣味を持つことでテレビを見る時間を自然と減らせます。

「今日はこれをやろう」という目標ができ、同じ趣味を持つ仲間と出会えれば、人間関係も広がっていくでしょう。

高齢者におすすめの趣味は、以下の記事で詳しく解説しています。

地域活動やボランティアで人と関わる

人との交流を増やすことも、充実した定年後を送るために重要なポイントです。

地域のイベントや自治会活動、ボランティアなどに参加すると、社会とのつながりを保てます。

人と関わることは脳への刺激にもなり、孤独感の解消にも効果的です。

最初は参加することに抵抗を感じるかもしれませんが、無理のない範囲で少しずつ関わっていくとよいでしょう。

例えば、地域の清掃活動や公民館のサークル活動などは、気軽に参加できる機会です。

人とのコミュニケーションや奉仕活動を通じて、新しい発見や喜びを感じられるようになります。

無理なく体を動かす習慣をつくる

定年後の高齢者にとって適度な運動習慣は、心身の健康維持に欠かせません。

激しい運動をする必要はなく、散歩やラジオ体操、ストレッチなど、日常的に体を動かす習慣から始めましょう。

朝の散歩を日課にしたり、週に数回プールに通ったり、近所のスポーツジムで軽い運動をしたりなど、自分の体力に合わせた活動がおすすめです。

体を動かして血行を良くしたり、外に出て季節の変化を感じたりすると気分もリフレッシュされます。

運動を習慣化すると生活にメリハリが生まれ、テレビを見る時間も自然と調整されていくでしょう。

高齢者に必要な運動の目安は、以下の記事で解説しています。

テレビ依存を減らすためにできる3つのこと

テレビばかり見ている高齢者がテレビ依存から抜け出すためには、具体的な工夫が必要です。

  1. テレビの時間や見たい番組を決める
  2. オンライン講座など新しい情報源を取り入れる
  3. 家族や友人との会話の時間を増やす

それぞれ説明していきましょう。

1.テレビの時間や見たい番組を決める

テレビばかり見ている高齢者は、まずはテレビを見る時間をあらかじめ決めましょう。

漠然とテレビをつけっぱなしにするのではなく、見たい番組を事前にチェックし、その時間だけテレビをつけるようにしてください。

番組表を確認して、本当に見たい番組に絞ると、無駄な視聴時間を減らすことができます。

また、一日のうちテレビを見る時間を「午後2時から4時まで」というように決めておくのも効果的です。

時間を区切ることで、それ以外の時間を他の活動に充てる意識が生まれるでしょう。

最初は難しく感じるかもしれませんが、習慣化すると自然とできるようになります。

2.オンライン講座など新しい情報源を取り入れる

テレビ以外の情報源を持つことも、依存を減らすために有効です。

インターネットを活用すれば、オンライン講座や動画配信サービスなど、さまざまな学びや娯楽にアクセスできます。

興味のある分野の講座を受講したり、好きな映画やドキュメンタリーを選んで見たりすることで、受け身ではない能動的な時間の使い方が可能です。

また自分のペースで情報を取り入れられる新聞や雑誌、書籍なども良い情報源です。

高齢者が考える時間が生まれ、視野が広がり、生活がより豊かになるでしょう。

定年後に資格取得を考えている方は、以下の記事も参考にしてください。

3.家族や友人との会話の時間を増やす

家族や友人とのコミュニケーションを意識的に増やすことも重要です。

家族が在宅している時間は、できるだけテレビを消して会話を楽しむようにしましょう。

また、友人との電話やメール、オンライン通話なども活用して、人とつながる機会を増やすと、テレビに頼らない充実した時間を過ごせるようになります。

人との会話は脳への良い刺激にもなり、心の健康にも効果的です。

まとめ|テレビばかりは卒業して家族との時間に当てましょう

定年後にテレビばかり見る生活は、高齢者の健康面や心理面に悪影響を及ぼします。

テレビそのものが悪いわけではなく、大切なのはテレビとの付き合い方を見直し、生活全体のバランスを整えることです。

見る時間を決めたり、他の趣味や活動を取り入れ、人との交流を大切にしましょう。

また、家族の方がテレビばかり見ている場合は、頭ごなしに否定するのではなく、一緒に楽しめる活動を提案したり、会話の時間を増やしたりする工夫が効果的です。

自分と家族のために少しずつ生活習慣を変えていきましょう。

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この記事を書いた人

電球型高齢者見守りサービス「ハローライト」の開発・販売を行っています。見守りサービスに関する基礎知識からサービスの選び方までわかりやすく解説。自社サービスに偏ることなく中立な立場から記事を執筆いたします。

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