高齢者の足のむくみは加齢だけでなく、心臓や腎臓の不調・薬の副作用・生活習慣の乱れなど、さまざまな原因が関係しています。
放置すると、病気の悪化や歩行の困難など、日常生活に影響を及ぼすことがあるのです。
この記事では、高齢者のむくみの原因を詳しく解説します。
日常でできる効果的な対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
むくみとは
むくみは「浮腫(ふしゅ)」とも呼ばれ、体内に不要な水分がたまって皮膚の下にとどまった状態を指します。
血液は心臓のポンプ作用によって全身に循環しますが、その過程で水分が下半身に集まりやすくなります。
この水分を心臓へと押し戻す重要な役割を担っているのが、ふくらはぎの筋肉です。
しかし、何らかの原因でふくらはぎの筋肉がうまく働かなくなると、余分な水分が滞ってむくみとなって現れます。
むくみがあるかどうかは、すねを指で押して確認できます。
押した部分がへこんだまま戻らない場合は、むくみが生じているサインだといえるでしょう。
高齢者の足のむくみの原因
高齢者の足にむくみが生じる背景には、さまざまな体の機能低下や疾患が関係しています。
ここでは、むくみの主な原因として考えられる4つの要因について詳しく解説します。
腎臓の問題
高齢者の足のむくみの原因の一つ目は、腎臓の問題です。
腎臓は体内の老廃物を排出し、水分や塩分のバランスを保つ役割を担っています。
しかし、高血圧や糖尿病などが原因で腎機能が低下すると、血液をうまくろ過できなくなります。
その結果、余分な水分や塩分が体内に残りやすくなり、足のむくみとしてあらわれることがあるのです。
循環器系の問題
足のむくみの原因として、循環器系の異常が挙げられます。
循環器は血液やリンパ液を全身に巡らせ、酸素や栄養を届ける重要な働きをしています。
特に下半身は重力の影響で血液が滞りやすく、心臓のポンプ機能が低下すると足に水分がたまりやすくなるのです。
心不全や心筋梗塞などの心疾患が背景にある場合も多く、深部静脈血栓症(DVT)によって血液の流れが妨げられることでも、むくみが生じることがあります。
薬の影響
薬の影響も、高齢者の足のむくみの原因の一つです。
高齢者は複数の薬を服用していることが多く、その中にはむくみを引き起こす可能性のあるものもあります。
たとえば、降圧薬や向精神薬、漢方薬などの一部には副作用としてむくみが現れることがあります。
新しく薬を飲み始めてから足のむくみが気になるようになった場合は、自己判断で中止せず、処方元の医療機関に相談することが大切です。
不規則な生活習慣
不規則な生活習慣も、足のむくみに大きく影響します。
塩分を多く含む食事は、体内に水分をため込みやすくし、むくみの原因となります。
また、運動不足が続くと筋肉の働きが低下し、血液やリンパの流れが悪くなって下半身に水分がたまりやすくなるため注意が必要です。
さらに、長時間同じ姿勢で過ごすことも循環を妨げ、むくみを引き起こす要因になります。
足のむくみを放置することで起こりうるリスク
足のむくみは一見すると軽い不調のように思われがちですが、放置することで体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、むくみをそのままにしておくことで起こりうる具体的なリスクを解説します。
病気が重症化する可能性がある
足のむくみは、心臓や腎臓といった重要な臓器の不調を示すサインである場合があります。
そのままにしておくと病気が進行し、重篤な状態に陥る可能性があるため注意が必要です。
心臓の機能が低下すると血液の流れが滞り、足のむくみとして現れます。この状態が悪化すると心不全が進行し、他の臓器にも影響を及ぼす恐れがあるのです。
また腎機能が低下している場合もむくみが見られ、進行すれば透析が必要になるような深刻な事態に発展することもあります。
足が冷える場合がある
高齢になると特に手足の冷えを感じやすくなる方が多く見られます。
身体の冷えは、主に血行不良によって引き起こされます。
血流が滞るとむくみが起こりやすくなり、さらに冷えを悪化させるという悪循環に陥るため、注意が必要です。
この状態が続くと筋肉の動きも鈍くなり、結果として日常の活動量が減少してしまう可能性があります。
歩きにくくなる
むくみが進行すると足首の周りまで腫れて、歩行に支障が出る場合があります。
足首がうまく動かせなくなるとバランスを崩しやすくなり、つまずいたり転倒したりするリスクが高まります。
特に高齢者にとっての転倒は骨折の原因になりやすく、場合によっては寝たきりにつながる可能性もあるため、早めの対処が大切です。
以下の記事では高齢者の転倒予防について解説しているので、合わせて参考にしてください。

高齢者の足のむくみへの対策
高齢者の足のむくみは、日常生活の中でのちょっとした工夫や習慣の見直しによって、軽減や予防が期待できます。
ここからは、自宅でも実践しやすい具体的な対策方法について解説します。
足の位置を高くする
足のむくみを軽減するために効果的なのが、足を心臓より高い位置に保つことです。
横になって足の下にクッションや枕を置くことで、重力の力を利用して血液やリンパの流れを促し、下半身にたまった水分を体の上部へ戻しやすくなります。
特に就寝時や横になるタイミングで意識的に足を高くすることで、むくみの緩和につながります。
無理のない範囲で、1日に数回取り入れるのがおすすめです。
塩分を控える
塩分の摂りすぎは体内に水分をため込みやすくし、むくみの原因になります。
特に高齢者は腎機能が低下していることが多く、余分な塩分や水分が排出されにくくなるため、むくみやすい状態になります。
食事では、加工食品・インスタント食品・漬物など塩分の多い食品を控えめにし、減塩を意識した調理を心がけましょう。
だしや香辛料を上手に使って、味に物足りなさを感じない工夫をすることも大切です。
適度な運動を心がける
運動不足は、血液やリンパ液の流れを滞らせ、むくみの原因になります。
特に、ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓へ押し戻すポンプのような役割を果たします。
無理のない範囲で、散歩・軽いストレッチ・足首の曲げ伸ばし運動などを日常的に取り入れましょう。下半身の血流が改善され、むくみの予防につながります。
高齢者の運動量を知りたい方は、以下の記事を合わせて参考にしてください。

睡眠をしっかり摂る
質の良い睡眠は体の回復を助け、血液やリンパの流れを整えるために欠かせません。
睡眠不足や浅い眠りが続くと、体内の循環が悪くなり、むくみが起こりやすくなります。
夜はぬるめのお風呂に浸かって体を温めたり、寝る前のスマートフォン使用を控えたりするなど、快適な睡眠環境を整えることが大切です。
以下の記事では、高齢者の睡眠について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

こまめに水分補給を行う
こまめな水分補給も、高齢者の足のむくみへの対策法の一つです。
水分を控えるとむくみが防げると思われがちですが、実は逆効果です。
体が水分不足になると、水分を補おうとして体内に水分をため込もうとするため、かえってむくみが起きやすくなります。
特に高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、意識してこまめに水分を摂ることが大切です。
一度にたくさん飲むのではなく、少量ずつ分けて摂取するのが理想的です。
高齢者の水分摂取量について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

高齢者の足のむくみでよくある質問
高齢者の足のむくみに関しては、日常の中で気になることや不安に感じる点も多いかもしれません。
ここからは、よく寄せられる質問とその答えを解説します。
高齢者の足がパンパンに腫れる原因は何ですか?
高齢者の足がパンパンに腫れる背景には、年齢とともに筋力が落ちたり、運動量が減ったりすることが関係しています。
さらに長時間同じ姿勢でいることも、むくみを引き起こす一因です。
加えて、心臓や腎臓の疾患や服用している薬の副作用などが関係している場合もあります。
むくみは病院に行くべきですか?
むくみが長く続く場合や、ほかに気になる症状が見られるときは、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
特に以下のような症状がある場合は、注意が必要です。
- 急にむくみが強くなった
- 痛みや赤みがある
- 息切れや動悸を伴う
- 短期間で体重が増えた
まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門の診療科を紹介してもらうと安心です。
まとめ
むくみは体内に余分な水分がたまることで発症し、高齢者では以下が原因でむくみが起こることがあります。
- 腎臓や心臓の機能低下
- 薬の副作用
- 生活習慣の乱れ
放置すると病気の悪化や転倒リスクを高めるため、以下のような早めの対策が大切です。
- 足を高くする
- 減塩
- 適度な運動
- 良質な睡眠
- こまめな水分補給
むくみが長引く場合は医療機関受診も検討して、健康的な毎日を送るためにも早めの対処と適切なケアを心がけましょう。
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