遠方で一人暮らしの高齢の親｜リスクと同居できない時のサポート

高齢の親が遠方で一人暮らしをしている場合、子世代としての心配は大きなものです。

高齢の親がある程度元気でいてくれる場合でも、いつ何があるか分からない状況を考えると、心にはいつでも気がかりな思いが重くのしかかりますね。

まず、高齢者が一人暮らしをする場合の心配のタネになるリスクとはどんなものがあるでしょうか？

そして、可能なら同居したいのに、できない諸事情がある場合は、どんな気遣いやサポートができるでしょうか？

この記事では、遠方で一人暮らしをする高齢の親に生じうるリスクと、できるサポートを具体的に解説していきたいと思っています。

高齢の親の一人暮らしに潜んでいるリスク

高齢の親が一人暮らしをする場合は、「配偶者と死別した」「子供に迷惑をかけたくない」「気楽だから」という点が挙げられます。

一人暮らしを選ぶ際は、やむを得ない理由もあれば、あえて一人で暮らすことを選ぶ場合もあります。
しかしやはり高齢者の一人暮らしにはリスクは伴うものです。

一人暮らしの高齢者にとって、何かあった時に助けが呼べない点が大きな問題点となっています。

そして考えられるリスクとして下記の点があります。

上記を一つずつ解説します。

病気・ケガ・認知症などの健康問題

【病気】
一人暮らしでは、自炊がおろそかになり栄養が不足したり偏ったりしがちです。

さらに食生活が不規則になると、体調を壊し病気のリスクを抱えてしまいます。

また足腰や体力を衰えさせないためにも、定期的な運動も重要ですが、一人だとつい何もせずに一日を終えることも多くなり、病気のリスクを抱えがちです。

【ケガ】
身体機能の低下とともに、高齢者は転倒する危険が高くなります。

そしてちょっとした転倒でも骨折に至ることもある上、一人暮らしでは転倒して起き上がれなくなっても、助けをすぐに呼べないので大きなリスクです。

【認知症】
認知症は人とのコミュニケーションが不足すると発症リスクが高くなります。

治療も早ければ早いに越したことはありません。

離れて暮らす親とできるだけ連絡を取り、ちょっとした様子の変化にも敏感になり気を付けてあげましょう。

火災やガス漏れなどの事故

火災やガス漏れの重大事故も、注意力が欠如しがちな高齢者にはありがちなリスクの一つです。

調理中の火の消し忘れやたばこの火や石油ストーブの不始末で火災が発生し、近くに救助してくれる人がいない場合は、逃げ遅れることがあります。

空き巣や特殊詐欺の犯罪

遠方に子世帯が住んでいる高齢の親は、還付金詐欺や振り込め詐欺といった特殊詐欺のターゲットにされやすい傾向があります。

というのは、遠方に住んでいる子供に問題が生じたと思わせるので、特殊詐欺の餌食になりやすいからです。

日ごろから連絡が取りやすい環境づくりが大切になりますね。

また一人暮らしの高齢者宅は侵入しやすく、金目の物を持っていると思われがちですので、防犯対策には気をつけましょう。

近所トラブル

一人暮らしの高齢者が、近所の住民とコミュニケーションをもたず孤立している場合に起きやすくなります。

とくにゴミ出しのルールを忘れたりすることが原因となるケースが考えられます。

そんな場合も、日ごろから近隣との付き合いを持つことで、認知症の初期でゴミ出しルールを忘れているかもしれないと気づいてもらえることがあります。

またコミュニケーションが円滑なら、ちょっとした行き違いも笑って済ませられるでしょう。

普段から近隣との付き合いを大切にする対策を行って、トラブルを防ぐことは重要です。

孤独死

高齢者の一人暮らしの増加で、孤独死が社会問題となっています。

自分の親が誰にも看取られず孤独な状態で亡くなってしまうのは、考えるだけでも心が引き裂かれる気がしますね。

そして一人暮らしの場合は、病気やケガで深刻な事態になっていても気づいてもらいにくい状況に陥り、孤独死のリスクを高めます。

できるなら介護施設への入居も視野に入れる必要があります。

子世帯としてできる気遣いを示し、見守りサービスを活用するなど、遠方に住む一人暮らしの親が孤立しないように対策を講じましょう。

下記の記事には高齢者の一人暮らしのリスクについてさらに詳しく 書かれています。

遠方の一人暮らしの高齢親と同居に至らないケース

遠方に一人で住んでいる高齢の親が心配の場合は、同居や近居を考えますね。

しかし仕事の都合や住んでいる国が違うなどの理由で、たやすく踏み込めない場合があります。

その他に同居に至らないケースには何があるでしょうか？

互いにストレスになる

どんなに仲の良い親子でも、同居となると遠慮や妥協が当たり前となり、それが大きくなるとストレスで体に症状が出てくる場合があります。

ある程度のストレスは覚悟していても、家が狭くてプライバシーがない、引っ越し資金がなくて現状を維持しなければならないなど、ストレスが我慢できるレベルを超えることも予想されます。

ストレスが大きすぎると同居は難しいでしょう。

高齢の親が同居を望まない

高齢の親は長年住み慣れた土地は離れがたく、同居を望まない場合が多くみられます。

なぜなら、持ち家やお墓の問題、友人や親しい近隣の方と離れることが気がかりだからです。

ですから高齢の親が一人暮らしで心配だとしても、その願いを尊重してあげるのは大切なことです。

子供としての気持ちを押し付けるより、親御さんの立場や気持ちを汲み取ってあげましょう。

そして同居以外の他の方法を考えてみるべきです。

同居以外の他の方法がないか探る

一人暮らしの高齢者が抱えるリスクを考えると、同居しかないと思い込んでしまいますが、同居が無理なら他の方法がないか考え、話し合うことは大切です。

親御さんがまだ介護がさほど必要な状況でないなら、見守りグッズや見守りサービスを取り入れる方法があります。

地域や自治体も見守りサービスを行っていますので、相談に行けるでしょう。

お互いが納得できる一番良い方法を見つけてください。

遠方に住む一人暮らしの高齢親への具体的なサポート

遠方に住む一人暮らしの高齢親との同居が難しい場合は、どのようにして具体的にサポートしてあげられるでしょうか？

下記にできるサポートを提案しています。

親にプレゼントして喜ばれる家電製品が紹介されています。

電話による連絡

頻度はさまざまですが、定期的に電話かLINEで連絡を取っている人が多く見られます。

何気ない近況の話でも、どんなものを食べたか？とか今日は何をしていたか？とか負担にならない程度に質問してみるのはいかがでしょうか？

そうした会話がきっかけで、親も毎日の生活に一層注意をはらって充実して暮らせるよう促されることでしょう。

また定期的に連絡を取ることで、親に認知症が表れていないか、親の言動の少しの変化から気づきやすくなります。

定期的に訪問

親と遠距離に住んでいる場合は、訪問する頻度は限られますが、子世帯の事情が許す限り定期的に訪問できます。

電話などでの連絡と違い、実際に顔を見てコミュニケーションを取ることは、互いに抱く安心感は違ってくることでしょう。

親を訪問する際には、親が一人でするのが難しい買い物や掃除、通院などのサポートをして気遣いを示せます。

地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、各自治体に設けられ、高齢者の病気や介護、福祉など生活全般を支援するための総合窓口です。

一人ひとり違った背景を持つ高齢者が抱える相談を受け付け、問題解決に向けて適切なサービスや施設につないでくれます。

一人暮らしの高齢者が安心して暮らせるよう、行政機関や民間の見守りサービスなどの情報を提供してくれるでしょう。

スマホアプリの安否確認

スマートフォンにアプリをいれて、安否確認ができるシステムです。無料ですので手が届きやすいです。

またアプリによっていろんな機能があります。

ただし、高齢者自身がスマートフォンを持ち、自分でも扱える人向きです。

民間会社のセンサー・カメラで安否確認

民間のさまざまな会社が扱っています。

センサーは、人が動くことで安否確認の通知をします。

連絡もなく不在時間が長い、長い時間動かない時にも通知してくれるシステムです。

カメラ型は、カメラを室内に設置して様子をいつでも見守り確認するシステムです。

しかし高齢者にとっては、プライバシーがなく、いつでも監視されている圧迫感をいだくデメリットがあります。

いくつかの会社が取り扱っており、費用も月々5000円程度などさまざまです。

また民間警備会社が主催している場合もあり、充実していて安心のサービスですが、導入コスト、ランニングコストが高額になるのが注意点です。

電球をハローライトにつけかえる

一人暮らしが可能な高齢の親には、もっともシンプルで面倒な操作も工事もいらず、低額料金を実現した当社のハローライトを選択肢にいれてください。

SIMを搭載しており、Wi-Fiを使わずに点灯を検知してクラウドに通知する電球です。

まとめ

遠方に住む高齢の親を一人暮らしのままにしておくのは、心配ですが、それぞれの事情があり、やむを得ない場合があります。

高齢者の一人暮らしには、大きく分けて5つほどのリスクをこの記事で説明しました。

どうしても同居できない場合は、できるサポートがあります。

電話や訪問での気遣い、地域や自治体からのサポート、さまざまな安否確認サービスで、安心して暮らせるようにできるでしょう。

それぞれの事情に合わせて、できるサポートを選択していってください。