高齢化が進む中、誰もが気になる「認知症」。
発症率は年齢とともに上昇し、種類によって特徴や原因も異なります。
特に多いアルツハイマー型や脳血管性、レビー小体型など、それぞれの割合や違いを知ることは早期対応の鍵となるでしょう。
この記事では認知症の発症率を解説したうえで、種類別の割合や軽度認知障害(MCI)との違いを解説します。
認知症の予防に役立つ生活習慣の運動、食事についても紹介するので、認知症をどのように予防対策していけばいいか分からない方も、ぜひ参考にしてください。
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厚生労働省老健局が令和元年に示した「認知症施策の総合的な推進について」によれば、2020年時点で認知症と診断された65歳以上の高齢者はおよそ602万人に上ると報告されています。これは、高齢者のおよそ6人に1人が該当する計算です。
さらに本年度2025年には、「65歳以上のおよそ5人に1人が認知症になる」と予想されており、全人口で見ても約17人に1人が認知症になる可能性があると見込まれています。
このように認知症は年々増加傾向にあり、誰にとっても無関係ではいられない重要な問題となりつつあります。
認知症の年代別発症率
認知症の発症リスクは加齢とともに高まる傾向があり、年代が上がるにつれてその割合も顕著に上昇します。
60代では発症率はおよそ3%と比較的低めですが、70代後半になると男性で約12%、女性で約14%と増えていきます。
さらに、80代後半では男性の約35%で女性では44%と、年齢が上がるごとに急増する傾向が明らかです。
90代後半にもなると、認知症を発症する割合は男性で5割を超え、女性では8割を超えるという調査結果が出ています。
認知症の種類別の割合と特徴
認知症とひとくちに言っても、種類には以下のタイプがあります。
- アルツハイマー型
- 脳血管性
- レビー小体型
- 前頭側頭型
- その他
それぞれの患者数の割合は、以下のとおりです。
認知症の種類 | 患者数の割合 |
アルツハイマー型 | 67.6% |
脳血管性 | 19.5% |
レビー小体型 | 4.3% |
前頭側頭型 | 1.0% |
その他(アルコール性など) | 7.6% |
ここからは、厚生労働省老健局が発表した「認知症施策の総合的な推進について」の資料を参考にしながら、各種類の認知症の割合や特徴について詳しく説明していきます。
アルツハイマー型
アルツハイマー型は、アミロイドβという異常なたんぱく質が脳内にたまり、神経細胞を破壊することで脳が萎縮し、発症に至ると言われています。全体の認知症のうち約67.6%を占めており、最も多く見られるタイプです。
このタイプの認知症では、はじめに記憶力の低下が目立ちはじめるのが特徴です。早い段階で治療や対応を行うことで、進行をゆるやかにすることが期待できるため、早期発見がとても重要です。
たとえば、よく通っている道で迷ってしまったり、いつも行っていた家事の手順が分からなったりする場合、アルツハイマー型の認知症が疑われます。
脳血管性
脳血管性は、脳の血管が障害されることで血流が妨げられ、一部の脳組織が壊死することにより発症します。認知症全体のうち、およそ19.5%を占めるとされています。
脳梗塞や脳出血といった脳血管の病気が原因となることが多く、それらは主に高血圧や糖尿病といった生活習慣病と深く関わっているのです。
よって日常の生活習慣を整えることが、発症のリスクを下げるうえで重要です。
レビー小体型
レビー小体型は、レビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が脳に蓄積することで神経細胞が損傷を受けて発症するタイプの認知症です。
全体の認知症のうち約4.3%を占め、脳からの指令が体に届きにくくなります。
筋肉のこわばりや手足のふるえ、歩行時のふらつきなど、身体的な運動障害が目立つのが特徴です。
転倒のリスクも高まるため、日常生活での注意が欠かせません。
また幻覚が見える、睡眠中に大きな動きを伴うなどの異常行動も見られることがあります。
前頭側頭型
前頭側頭型は、前頭葉や側頭葉の神経細胞が減少し、脳が萎縮することで発症する認知症の一つです。
認知症全体の中では約1.0%を占めています。
この病気の特徴としては、万引きなどの社会的に問題となる行動を取ったり、性格が大きく変わったりすることが挙げられます。
これらの症状は認知症が原因ですが、精神疾患と誤解されるケースもあるため、適切な診断が重要です。
その他
4大認知症以外にも、アルコール性認知症や混合型認知症といった種類が存在し、これらは認知症全体の約7.6%を占めています。
また、慢性硬膜外血腫や正常圧水頭症が原因で起こる認知症については、適切な治療を行うことで症状の改善が見込まれる場合もあります。
ただしアルコール性認知症の場合は、アルツハイマー型やレビー小体型の認知症を併発していることが多く、治療が複雑になるケースも少なくありません。
認知症と軽度認知障害(MCI)は何が違う?
軽度認知障害(MCI)は、認知症と健康な状態の中間に位置づけられる段階です。
記憶力や判断力などにある程度の低下が見られるものの、日常生活に大きな支障はなく、本人が自覚していないことも珍しくありません。
なお、軽度認知障害があるからといって、必ずしも認知症へ進行するわけではありません。
進行を防ぐためには、できるだけ早い段階で適切な対応をとることが重要とされています。
認知症の予防対策
認知症は年齢とともに発症リスクが高まるものの、日々の生活習慣を見直すことで、予防や進行の抑制が期待できます。
ここからは、日常生活の中で意識して取り組める具体的な予防策を紹介します。
適度に運動を行う
運動が認知症の予防に効果的であることは、さまざまな研究で明らかです。
なかでも、1回あたり30分以上の有酸素運動を週に3回以上行うことが推奨されています。
さらに、身体を動かしながら頭も使うような運動法は、予防効果をより高めると考えられています。
たとえば、ウォーキング中に簡単な計算をしたり、誰かと会話を交えながら歩いたりすると、ただ歩くだけの場合よりも脳が活性化しやすくなるのです。
高齢者の運動についてさらに知りたい方は、以下の記事も合わせて参考にしてください。

脳トレを行う
高齢者の認知症予防には、脳トレ(脳のトレーニング)も効果的です。
様々な種類の脳トレを継続することで、認知機能の低下を防ぎ、認知症のリスクを軽減できる可能性があります。
また脳トレをグループで行うと、会話やリアクションが加わるため、社会的交流も認知症予防にプラスに働くとされています。
以下の記事では脳トレで得られる効果やおすすめの脳トレ10選を紹介しているので、合わせて参考にしてください。

食事を整える
認知症のリスクを下げるには、日々の食生活にも意識を向けることも大切です。
なかでも、脳の働きをサポートするとされる特定の食材には注目が集まっています。
ここからは、そうした食品をいくつか紹介します。
魚
魚のなかでも、サバをはじめとした青魚は、認知症予防に良い影響を与えるとされています。
青魚には、血中のコレステロール値を下げる働きのあるDHAやEPAといった成分が豊富に含まれています。
これらの成分を日常的に取り入れることで、生活習慣病の予防にもつながり、血流を良くして脳の働きをサポートする効果が期待できるのです。
青魚を意識的に食事に取り入れることは、認知機能の維持にも役立ちます。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンは、強い抗酸化作用を持つことで知られています。
血管の老化を抑え、動脈硬化や生活習慣病のリスクを軽減する効果が期待できます。
さらに、アルツハイマー型認知症の原因の一つとされるアミロイドβの蓄積を抑える可能性があることから、緑茶は認知症予防の観点でも注目されている飲み物です。
緑黄色野菜
緑黄色野菜も、認知症予防に効果が期待できる食材の一つです。
緑黄色野菜は、ビタミンCやE、ポリフェノールなどの抗酸化成分を豊富に含んでいます。
栄養素を日常的に取り入れることで体調を整えられるため、その積み重ねが認知症の予防にもつながると考えられています。
食事に彩りのある野菜を加えることが、脳の健康を守る第一歩です。
以下の記事では高齢者の食事で気を付けたいことを詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。

高齢者の認知症発症率を理解して予防対策も備えよう
高齢者における認知症は年々増加しており、2025年には65歳以上の5人に1人が発症すると予測されています。
また、発症リスクは年齢とともに高まり、特に80代以降で大きく増加します。
予防には、適度な運動やバランスの取れた食事、脳トレなど、日々の生活習慣の見直しが大切です。
早期からの意識と取り組みが、認知症の予防につながります。
今回の記事を通じて健康な脳を保ち、いつまでも自分らしい生活を送るための第一歩を踏み出していきましょう。
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